皮膚線維腫

(良性線維性組織球腫)

執筆者:Denise M. Aaron, MD, Dartmouth Geisel School of Medicine
レビュー/改訂 2023年 9月
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やさしくわかる病気事典

皮膚線維腫は、赤色から褐色の小さな隆起した腫瘍で、皮下の軟部組織にある線維芽細胞から作り出されるコラーゲンというタンパク質が蓄積することで形成されます。

皮膚の良性腫瘍の概要も参照のこと。)

皮膚線維腫は成人でよくみられ、通常は硬い隆起が単独で、しばしば太ももや脚に現れ、特に女性で多くみられます。その大きさは通常、直径でおよそ1センチメートルを下回ります。多数の皮膚線維腫ができる人もいます。

このような無害な隆起は特定の遺伝子により生じます。

皮膚線維腫は無害で、通常は症状もほとんどなく、あったとしても、かゆみや軽微なけがをした後の潰瘍(ただれ)くらいです。

病変がわずらわしくなるか、大きくなったとき以外は、皮膚線維腫は治療をしないのが通常です。必要であれば外科的に切除することができます。

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