血液の概要

執筆者:Ravindra Sarode, MD, The University of Texas Southwestern Medical Center
レビュー/改訂 2021年 2月
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やさしくわかる病気事典

    血液は以下の成分の混合物です。

    • 血漿(けっしょう)(血液の液体成分)

    • 赤血球(酸素を運ぶ成分)

    • 白血球(感染に対して防御を行う細胞)

    • 血小板(血液凝固を促進する微細な粒子)

    人間の体内には約5リットルの血液があります。心臓から送り出された血液は全身を循環して、20~30秒で心臓に戻ってきます。

    血液は全身を一周する間に、人間が生きていくために欠かせない様々な働きをします。血液は、全身の組織に酸素と必要な栄養素(脂肪、糖分、ミネラル、ビタミンなど)を運びます。また、二酸化炭素を肺に運ぶとともに、その他の老廃物を腎臓に運んで体外に排出します。化学伝達物質であるホルモンを体内の各所に運び、相互の連絡をはかるのも血液の役割です。さらに、感染を防ぐ成分や出血を止める成分も、血液によって運ばれます。

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