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手のひらや指の内側の腱を包む腱鞘に細菌感染が生じることがあります。
(手の病気の概要も参照のこと。)
膿の蓄積(膿瘍)が、手と指の内側に沿う腱の周囲にできることがあります。これらの腱は、腱鞘と呼ばれる、組織でできた鞘の中に入っています。鞘は腱が滑らかに動くのを助けています。
腱鞘の膿瘍は、指の手のひら側の曲がるところを突き刺した傷が原因で起こります。また、治療していないひょう疽の膿が、指先から指の腱鞘の末端に広がる可能性があります。感染と膿が腱の周囲に生じ、急速に組織を破壊します。腱が滑る仕組みが障害されるため、手の指がほとんど動かせなくなります。
腱鞘の感染症の症状には、指の腫れと痛み、腱鞘部の圧痛があります。指を曲げて(屈曲して)いると症状が治まる感じがします。指を動かすと激しい痛みが起こることがあります。発熱がよくみられます。
指の屈筋腱の腱鞘
腱鞘の感染症の診断
腱鞘の感染症の治療
膿の排出
抗菌薬
患者は入院します。医師は手術で切開して膿を排出します。抗菌薬を静脈から投与します(静脈内投与)。
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