子どもや青年(10代の人)は暴力的になることがあります。そのような子どものほとんどは、大人になっても乱暴な行動を続けたり、暴力的な犯罪をしたりはしません。ただし、中学校に上がる前に暴力的になった子どもは、後になって犯罪を起こしやすい可能性があります。
いじめは、特徴的なかたちの暴力の一種で、ある子どもが、自分より体が小さかったり、力が弱かったりする別の子どもに対して、ひどいあつかいをしたり、傷つけたりします。
ギャングのメンバーになった子どもは、銃を使うことを含めて、暴力的なことをしやすくなります【訳注:原文は米国向けのテキストになっており、日本の事情とは異なります】。ギャングは、グループに入ろうとする人に、暴力をふるわせることがあります。
子どもを暴力的にしやすくするものごとには、どのようなものがありますか?
次のことがあると、子どもは乱暴になりやすくなります:
たとえ「しつけ」としてでも、子どもが保護者からたたかれたり、なぐられたりしている
保護者がアルコールや薬を乱用している
子どもがギャングに入っている
子どもに発達面の問題がある
家庭が貧しい
子どもが銃を手にすることができる
暴力的なコンピュータゲームをしたり、テレビや映画で暴力を見たりすることは、暴力的な行動の原因になりません。しかし、それによって、暴力がふつうのことだと思ってしまうかもしれません。
子どもが暴力的になるのを予防するには、どうすればいいですか?
あなたは次の方法で、お子さんの暴力を予防する助けにすることができます:
お子さんをたたいたり、暴力で罰を与えたりせず、ほかの人にもそれをさせない
お子さんを武器に近づけない
暴力的なテレビ、映画、コンピュータゲームを制限する
お子さんにいじめについて質問する
年長の子どもや10代の若者には、暴力をふるわないように教え、武器を持っている人や薬物を使っている人、お酒を飲んでいる人がいるなど、暴力が起こりそうな場面に対処する方法について教える