かんしゃく

どんな子こどもでも、ときどき怒おこることがあります。かんしゃくとは、はげしい怒いかりが爆発ばくはつすることです。これはふつう、1～4才さいの子こどもに起おこります。

• さけび声ごえをあげたり、泣ないたり、ゆかを転ころがったり、ものを投なげたり、足あしをふみならしたりすることがあります。

• 息いきを止とめて、顔かおが赤あかくなる子こどももいます。

• ほとんどのかんしゃくは、子こどもがいらだっているときに起おこります。

• 気きを引ひこうとしたり、あなたから何なにかをもらおうとしたり、やりたくないことを避さけたりするために、かんしゃくを起おこす子こどももいます。

• かんしゃくは、おなかが空すいているときや、疲つかれているときに、起おこりやすくなります。

• かんしゃくは、ふつうは15分ふんもすれば、おさまります。

• かんしゃくを止とめるには、タイムアウト法ほうを使つかうか、別べつの活動かつどうでお子こさんの気きをそらしてください。

かんしゃくはやがて止とまりますが、それまでの間あいだ、あなたは強つよいいらだちを感かんじるかもしれません。ふつう、かんしゃくを起おこしている子こどもに何なにかを言いい聞きかせることはできません。子こどもをしかっても、かんしゃくは止とまりません。次つぎの方法ほうほうで、お子こさんが落おち着つくのを助たすけてください：

• まず、あなた自身じしんが落おち着つくようにしてください。

• お子こさんの気きをそらそうとしてください。ただし、お子こさんが欲ほしがっているものを与あたえてはいけません。

• 気きをそらそうとしても、うまくいかない場合ばあいは、お子こさんをほかの部屋へややほかの場所ばしょに移動いどうさせてください。

• ご家庭かていでは、タイムアウト法ほうのイスがよい場所ばしょかもしれません。

• お子こさんを年齢ねんれい1才さいにつき1分ぷんの時間じかん（たとえば、1才さいなら1分ぷん、5才さいなら5分ふん）だけ、タイムアウト法ほうのイスに座すわらせてください。

• タイムアウトの間あいだは、お子こさんに何なにか言いったり、お子こさんを見みたりしてはいけません。

• 時間じかんがすぎたら、タイムアウトが必要ひつようになった理由りゆうをお子こさんに思おもい出ださせてください。

• お子こさんに新あたらしい活動かつどうを始はじめさせて、よい行動こうどうをしたら、できるだけほめてください。

かんしゃくを起おこしているときに、お子こさんの望のぞみどおりにしてはいけません。望のぞみどおりにすると、かんしゃくを起おこせばうまくいくと、お子こさんに教おしえてしまうことになります。