薬疹やくしん

薬疹やくしんは、薬くすりによって皮膚ひふにできる発疹ほっしんのことです。

• 薬疹やくしんはふつう、使つかっている薬くすりに対たいするアレルギー反応はんのうによって引ひき起おこされます。

• 薬疹やくしんは、薬くすりを飲のんだり、ぬり薬ぐすりを使つかったり、薬くすりの注射ちゅうしゃを受うけたりした後あとに現あらわれることがあります。

• 発疹ほっしんやじんま疹しんが出でて、かゆみ、皮かわむけ、痛いたみなどが起おこります。

• どの薬くすりが発疹ほっしんの原因げんいんかあなたに判断はんだんできない場合ばあいは、それを明あきらかにするために、医師いしがあなたにすべての薬くすりをしばらく使つかわないように指示しじすることがあります。

• 薬疹やくしんはふつう、薬くすりを使つかうのを止やめると消きえます。

• 薬疹やくしんは、治療ちりょうが必要ひつようなほど深刻しんこくになることもあります。

薬疹やくしんは、使つかっている薬くすりによって引ひき起おこされます。これが起おきる理由りゆうはたくさんあります。最もっともよくある理由りゆうとしては、次つぎのものがあります：

• その薬くすりに対たいしてアレルギー反応はんのうが起おきる（しばらく薬くすりを服用ふくようした後あとにも起おこることがあります）

• その薬くすりのせいで皮膚ひふが日光にっこうに対たいして敏感びんかんになっている

薬疹やくしんは軽かるいこともあれば、重おもいこともあります。薬疹やくしんは、薬くすりを使つかってから数分すうふん以内いないに起おこることもあれば、数週間すうしゅうかん使つかい続つづけた後あとに起おこることもあります。

次つぎのような症状しょうじょうがあります：

• 皮膚ひふが軽かるく赤あかくなり、小ちいさなふくらみができる

• 皮膚ひふがたくさんはがれる

• 皮膚ひふの痛いたみやかゆみ

• 口内炎こうないえん

あなたに薬くすりに対たいするアレルギー反応はんのうがある場合ばあいは、鼻水はなみず、涙目なみだめ、喘鳴ぜんめいに加くわえて、じんま疹しんが現あらわれることがあります。

薬くすりに対たいする反応<...

画像

DR HAROUT TANIELIAN/SCIENCE PHOTO LIBRARY

医師いしは、あなたの発疹ほっしんについて診察しんさつをして、あなたが使つかっている処方薬しょほうやくとお店みせで買かえる薬くすりのすべてについて質問しつもんします。医師いしはあなたに、最もっとも発疹ほっしんの原因げんいんである可能性かのうせいが高たかそうな薬くすりを使つかうのをやめさせて、その後あとに発疹ほっしんが消きえるかどうかを確たしかめます。皮膚ひふの検査けんさをしたり、皮膚ひふの生検せいけん（組織そしきを少すこしとって、顕微鏡けんびきょうで調しらべる検査けんさ）をしたりすることもあります。

医師いしは次つぎの方法ほうほうで薬疹やくしんを治療ちりょうします：

• 原因げんいんになっている薬くすりを使つかうのを止やめる（代かわりに別べつの薬くすりが処方しょほうされることもあります）

• かゆみを軽かるくするための抗こうヒスタミン薬やくやコルチコステロイドのクリームを使つかってもらう

• 薬くすりに対たいする深刻しんこくなアレルギー反応はんのうがある場合ばあいは、薬くすりを静脈じょうみゃくから点滴てんてきするか注射ちゅうしゃする