糖尿病性とうにょうびょうせいケトアシドーシス

レビュー/改訂 2021年 5月
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糖尿病とうにょうびょうは、血糖けっとう(ブドウとうたかくなりすぎる病気びょうきです。

糖尿病性とうにょうびょうせいケトアシドーシス(DKA)とはどのような病気びょうきですか?

糖尿病性とうにょうびょうせいケトアシドーシスは、糖尿病とうにょうびょうおも合併症がっぺいしょうです。DKAとばれることがおおいです。

DKAでは、血糖値けっとうちがり、血液中けつえきちゅうにケトンとばれるさんがたまって、体液たいえき大量たいりょううしなわれ、からだ化学反応かがくはんのうただしくはたらかなくなります。すぐに治療ちりょうする必要ひつようがあります。

  • 1型糖尿病がたとうにょうびょうひとほうがDKAになる可能性かのうせいたかくなります。

  • DKAは糖尿病とうにょうびょう最初さいしょのサインかもしれません

  • 治療ちりょうには、輸液ゆえきとインスリンの静脈内じょうみゃくない投与とうよふくまれます。

  • 治療ちりょうしないと、DKAは昏睡こんすいこしたり、DKAが原因げんいんんでしまったりすることがあります。

糖尿病性とうにょうびょうせいケトアシドーシスの原因げんいんなんですか?

からだには、血糖けっとうをエネルギーとして使つかうためにインスリンが必要ひつようです。インスリンがりないと(たとえば、1がた糖尿病とうにょうびょう治療ちりょうしていないと)、糖分とうぶん細胞内さいぼうないまれないため、血糖値けっとうちおおきくがります。からだはそのわりに、脂肪しぼうをエネルギーとしてやします。分解ぶんかいされた脂肪しぼう肝臓かんぞうはいり、ケトンたいばれるさんわります。ケトンたい血液けつえき尿にょうなかにたまります。

血液中けつえきちゅうのケトンたい濃度のうどたかいと、とてもからだ具合ぐあいわるくなります。

糖尿病とうにょうびょうにかかっていてつぎのような場合ばあいには、DKAになる可能性かのうせいがさらにたかくなります:

  • インスリンをおぎなうことをやめてしまう

  • 食事療法しょくじりょうほうしたがうのをやめてしまって、おぎなっているインスリンでは十分じゅうぶんでなくなる

  • 病気びょうきになって、からだにさらに余分よぶんなストレスがかかる

DKAのよくあるきっかけにはつぎのものがあります:

糖尿病性とうにょうびょうせいケトアシドーシスにはどのような症状しょうじょうがありますか?

症状しょうじょうにはつぎのものがあります:

  • いつもとちがってとてものどがかわ

  • いつもより尿にょうおお

  • はっきりした理由りゆうもなく体重たいじゅう

  • 嘔吐おうと

  • からだちからはいらず、つかれをかんじる

  • おなかがいたくなる

  • いきふかはやくなる

  • いき果物くだもののようなにおい(マニキュアの除光液じょこうえきのようなにおい)がする

DKAは、治療ちりょうしないと昏睡こんすいまたはにつながる可能性かのうせいがあります。

医師いしはどのようにして、わたし糖尿病性とうにょうびょうせいケトアシドーシスかどうかを判断はんだんしますか?

医師いしつぎのことをします:

  • 血糖値けっとうち血液中けつえきちゅうのケトン濃度のうど特定とくてい電解質でんかいしつからだ大切たいせつはたらきのおおくに役立やくだつナトリウムやカリウムなどのミネラル)の濃度のうど調しらべるための血液検査けつえきけんさ

DKAをこしている可能性かのうせいのある問題もんだいつけるために、医師いしつぎのような検査けんさをすることがあります:

医師いし糖尿病性とうにょうびょうせいケトアシドーシスをどのように治療ちりょうしますか?

DKAは医学的いがくてき緊急事態きんきゅうじたいです病院びょういん必要ひつようがあり、集中治療室しゅうちゅうちりょうしつ(ICU)にはい必要ひつようがあることもあります。

医師いしはDKAをつぎ方法ほうほう治療ちりょうします:

  • 水分すいぶん電解質でんかいしつ静脈じょうみゃくから投与とうよする

  • インスリンを静脈じょうみゃくから投与とうよする

  • 数時間すうじかんおきに血液検査けつえきけんさをして、とう、ケトンたい電解質でんかいしつ濃度のうど正常せいじょうもどっていることを確認かくにんする

医師いしはまた、DKAをこしたその問題もんだい治療ちりょうします。

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