骨とは何ですか?
骨は、タンパク質とミネラル(カルシウムなど)でできた、かたくてじょうぶな組織です。
あなたの骨は:
あなたの体を形づくっています。
あなたの臓器を守っています(たとえば、頭蓋骨はあなたの脳を守っています)。
血液の細胞がつくられる場所である、骨髄という組織の入れ物になっています。
骨の外側には、かたい層があり、これが骨を強くしています。骨の中には小さな穴がたくさんあり、その中を血が流れるようになっています。骨の中には骨髄もあります。骨の外側は、骨膜という、シートのような形をしたうすい組織でおおわれていて、この膜は骨に栄養を送るのに役立っています。
骨はどのような働きをしますか?
骨は、あなたの体の形と骨組みを作っていて、これらがあるために、あなたは動きまわることができます。
関節とは何ですか?
関節は、骨と骨が組み合わさっている場所です。
もし関節が靱帯でつながれていなければ、関節はバラバラになってしまいます。
靱帯は、ベルトのような形をした、やわらかくてじょうぶな組織で、骨から骨へと関節をまたぐように付いています。
関節には、いくつかの靱帯があり、それらが関節をつないでいます。靱帯と骨の端の形によって、関節は決まった方向にだけ動くようになっています。たとえば、あなたのひざの関節は曲げたり、のばしたりすることができますが、横には動きません。
肩のように、大きく動かすことができる関節もあります。肋骨(あばら骨)と脊椎の間にある関節のように、少ししか動かないものもあります。
靱帯と同じように、筋肉も関節をまたいで2つの骨をつないでいます。筋肉が縮むと、関節を引っぱることで、関節が開いたり閉じたりします。
骨はどのように成長しますか?
がい骨の模型を見ても、骨はパイプや木の棒みたいに見えて、あなたは骨が生きているとは思えないかもしれません。しかし:
骨は生きている組織です。
生きているすべての組織と同じように、酸素と栄養をもらうために、骨にもいつも血液が流れている必要があります。
子どもの骨は、端の部分がのびて成長していきます。子どもの骨の端には、成長板という、やわらかい部分があります。成長板では新しい骨がつくられ、そのために骨は長くなります。青年期になると、子どものころにあった成長板がかたい骨に変わり、骨の成長が止まります。
しかし、大人の骨でも、骨が壊れて作り直される現象がいつも続いていて、この現象はリモデリングといわれています。
リモデリングでは、古い骨の組織が少しずつ、新しい骨の組織に置きかわっていきます。
あなたの体のすべての骨は、10年くらいで完全に新しい骨に入れかわります。
骨が成長して入れかわるには、カルシウム、その他のミネラル、ビタミンD、そして一部のホルモンがいつも骨に届けられる必要があります。
骨髄はどのような働きをしていますか?
ほとんどの骨の中には、小さな穴がたくさん開いている場所があって、そこに骨髄が入っています。骨髄は、血液の細胞をつくり出す特別な細胞(幹細胞を含みます)でできています。