肺は2層の薄い膜で覆われています。これらの膜はふつう、おたがいに接しています。しかし、膜と膜の間の空間(胸膜腔と呼ばれます)が空気や液体で満たされることがあります。
胸膜腔に空気があると、気胸と呼ばれます胸膜腔に液体があると、胸水と呼ばれます。
気胸とは何ですか?
「気」は空気を意味し、「胸」は胸部を表す言葉です。つまり、気胸は胸膜腔に空気がたまった状態です。これにより、肺の一部がつぶれたり、全部がつぶれたりします。
気胸は、肺の弱くなっている箇所が裂けたり、肺が損傷したりして、胸の中に空気が漏れ出すときに起こります。
息切れや胸の痛みが起こることがあります。
医師は、胸部X線検査や超音波検査で気胸を確認することができます。
医師はふつう、胸にチューブを入れて空気を抜きます。
気胸の原因は何ですか?
気胸にはどのような症状がありますか?
気胸の症状は、胸膜腔に入っている空気の量と、肺がどれぐらいつぶれているかによって決まります。症状は、突然現れることもあれば、少しずつ出てくることもあります。次のことが起こる可能性があります:
息切れ
胸の痛み
ときに、左肩の痛み
大きな気胸が突然起こると、ときにショックや心停止
ふつうは、体が空気を再吸収して、気胸は2~4週間でなくなります。
医師はどのようにして、私が気胸かどうかを判断しますか?
医師は気胸をどのように治療しますか?
気胸がどれぐらい大きいかによって治療が決まります。
気胸が小さければ、医師は:
空気が自然になくなるのを待つことがあります。
気胸がより大きいか、呼吸するのが難しくなっている場合、医師は:
酸素を与えます。
胸に小さなプラスチック製のチューブ(胸腔チューブ)を入れて、空気を抜きます。
通常は、胸腔チューブを吸引装置につないで空気を抜きます。胸部チューブは、肺が治るまで数日間つけたままにします。
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