眼瞼けいれん

執筆者:Richard C. Allen, MD, PhD, University of Texas at Austin Dell Medical School
レビュー/改訂 2024年 2月
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眼の周りの筋肉がけいれんすることを眼瞼けいれんといいます。

眼瞼けいれんの原因は多くの場合不明です。男性よりも女性に多く、家族内で発生する傾向があります。ときに眼の他の病気(さかさまつ毛眼の異物ドライアイなど)や、神経系の病気(パーキンソン病など)が原因になることがあります。

眼瞼けいれんでは、まばたきをしたり眼を閉じたりすることが制御できないという症状がみられます。重度の場合は、眼を開けることができなくなります。疲労や明るい光、不安などによってけいれんが悪化することもあります。

眼瞼けいれんが軽度であれば、歌を歌う、鼻歌を歌う、まぶたに触れる、ガムをかむなどの単純な動作で症状が緩和することがあります。それ以外の場合には、治療として眼の筋肉にA型ボツリヌス毒素を注射します。これによってけいれんを緩和したり予防したりすることができます。薬剤(不安の軽減のため)やサングラス(光過敏性緩和のため)が役に立つ場合があります。A型ボツリヌス毒素の注射が役に立たず、症状が重度の場合は、まぶたの筋肉を切除する手術が行われることもあります。

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