血栓症のリスク評価

危険因子

スコア

年齢(歳)

41~60

1

60~74

2

≥ 75

3

手術

今回入院中の小手術

1

過去1カ月以内の大手術

1

今回入院中の関節鏡手術

2

今回入院中の45分を超える大手術

1

今回入院中の45分を超える腹腔鏡手術

2

今回入院中の待機的下肢関節形成術(大手術)

5

併存する病態

静脈瘤*

1

炎症性腸疾患

1

下肢浮腫(現存)

1

肥満(BMI > 25)

1

急性心筋梗塞

1

過去1カ月以内の心不全

1

過去1カ月以内の敗血症

1

過去1カ月以内の重篤な肺疾患*

1

肺機能異常(例,COPD)

1

中心静脈路の使用

2

がん(現存または既往)

2

DVT/PEの既往

3

血栓症の家族歴†

3

第V因子Leiden変異

3

プロトロンビン20210A変異

3

血清ホモシステイン値の上昇

3

ループスアンチコアグラント陽性

3

抗カルジオリピン抗体上昇

3

ヘパリン起因性血小板減少症

3

その他の先天性または後天性の栓友病

3

過去1カ月以内の脳卒中

5

過去1カ月以内の多発外傷

5

過去1カ月以内の急性脊髄損傷/麻痺

5

不動状態

現在の床上安静(内科患者)

1

> 72時間の床上安静

2

過去1カ月以内のギプス固定

2

過去1カ月以内の股関節,骨盤,または下肢骨折

5

女性における付加的な危険因子

経口避妊薬の使用またはホルモン補充療法

1

過去1カ月以内の妊娠または分娩

1

説明のつかない死産,繰り返す自然流産(3回以上),妊娠中毒症または児の成長障害を伴う早産の既往

1

その他

その他の危険因子‡

1

*重篤な肺疾患には肺炎を含む。

†血栓症の家族歴は,最もよく見逃される危険因子である。

‡その他の危険因子には,BMI > 40,喫煙,インスリンを必要とする糖尿病,化学療法,輸血,および2時間を超える手術などがある。

Data from Gould MK, Garcia DA, Wren SM, et al.Prevention of VTE in nonorthopedic surgical patients: Antithrombotic Therapy and Prevention of Thrombosis, 9th ed: American College of Chest Physicians Evidence-Based Clinical Practice Guidelines [published correction appears in Chest 2012 May;141(5):1369]. Chest 2012;141(2 Suppl):e227S-e277S.doi:10.1378/chest.11-2297

BMI = body mass index;COPD = 慢性閉塞性肺疾患;DVT = 深部静脈血栓症;PE = 肺塞栓症。

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