肝生検の適応*
病態
目的
原因不明の肝機能検査異常
診断
アルコール性肝疾患または非アルコール性脂肪性肝疾患
診断と病期分類
慢性肝炎(ウイルス性または自己免疫性)
重金属の蓄積症(例,ヘモクロマトーシス,ウィルソン病)
肝移植後の拒絶反応または別の合併症の疑い
肝移植ドナーの状態
評価
原因不明の肝脾腫
原因不明の肝内胆汁うっ滞(通常は原発性胆汁性胆管炎[原発性胆汁性肝硬変],原発性硬化性胆管炎,または薬剤性肝障害)
がんの疑いまたは原因不明の局所病変
原因不明の全身性疾患(例,不明熱,炎症性または肉芽腫性疾患)
診断(培養を施行)
肝毒性のある薬剤の使用(例,メトトレキサート)
モニタリング
* 一般に生検は,より侵襲性の低い方法で同定できない肝臓の異常,あるいは病期診断に病理組織学的検査を必要とする肝臓の異常が疑われた場合に適応となる。