急性リウマチ熱(ARF)初発時の改変Jones診断基準*

臨床像

特異的所見

主項目

心炎†

舞踏運動

輪状紅斑

多関節炎

皮下結節

副項目

多発性関節痛‡

赤血球沈降速度の亢進(> 60mm/h)またはC反応性タンパク(CRP)値の上昇(> 30mg/L[> 285.7 nmol/L])

発熱(≥ 38.5℃)

PR間隔延長(心電図上)§

*急性リウマチ熱を診断するには,主項目2つまたは主項目1つと副項目2つ,およびA群レンサ球菌感染の証拠(臨床像からレンサ球菌咽頭炎が示唆される小児において,抗レンサ球菌抗体価[例,抗ストレプトリジンO抗体,抗DNase-B抗体]の高値または上昇,咽頭培養陽性,または迅速抗原検査陽性)が必要となる。

†心炎は症候性の場合と非症候性の場合がある。非症候性の心炎は,厳密な心エコー上の基準によって定義される。

‡多関節炎が主症状であれば,多発性関節痛は診断に用いられない。

§PR間隔は年齢によって補正し,また心炎が主症状であれば診断に用いられない。

Adapted from Gewitz MH, Baltimore RS, Tani LY, et al: Revision of Jones criteria for the diagnosis of acute rheumatic fever in the era of Doppler echocardiography: A scientific statement from the American Heart Association.Circulation 131:1806–1818, 2015.doi: 10.1161/CIR.0000000000000205

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