乳癌の解剖学的病期分類*

病期

原発腫瘍

所属リンパ節/遠隔転移†

0期

Tis

N0/M0

IA期

T1‡

N0/M0

IB期

T0

N1mi/M0

T1‡

N1mi/M0

IIA期

T0

N1§M0

T1‡

N1§/M0

T2

N0/M0

IIB期

T2

N1/M0

T3

N0/M0

IIIA期

T0

N2/M0

TI‡

N2/M0

T2

N2/M0

T3

N1/M0

T3

N2/M0

IIIB期

T4

N0/M0

T4

N1/M0

T4

N2/M0

IIIC期

Any T

N3/M0

IV期

Any T

Any N/M1

* Adapted from: Hortobagyi GN, Connolly JL, D’Orsi CJ, Edge SB, Mittendorf EA, et al: Breast.In: Amin MB, Edge S, Greene F, et al, eds; American Joint Committee on Cancer.AJCC cancer staging manual.8th ed. New York, NY: Springer. 2017.Version 9 changes, when available, can be found on the American Joint Committee on Cancer (AJCC) site AJCC Version 9 Cancer Staging System.

† 所属リンパ節(N)の分類は臨床的(cN)と病理学的(pN)に分けられ,両者の記述はわずかに異なる。

‡ T1はT1miを含む。

§ ここではN1はN1miを除く。

Tis = 非浸潤性乳管癌または腫瘍を伴わない乳頭パジェット病(腫瘍を伴うパジェット病は腫瘍の大きさにより分類する);T1 = 腫瘍径2cm以下;T1mi = 腫瘍径0.1cm以下;T2 = 腫瘍径2cm超5cm以下;T3 = 腫瘍径5cm超;T4 = 腫瘍の大きさを問わず,胸壁浸潤,皮膚浸潤(潰瘍または皮膚結節を伴う),または炎症性乳癌。

NX = 所属リンパ節の評価が不可能(例えば過去に摘出されたことによる);N0 = 所属リンパ節転移なしまたは遊離腫瘍細胞のみ; N1 = 同側の1~3個の可動性のある下部もしくは中部腋窩リンパ節転移および/または臨床的に陰性の内胸リンパ節においてセンチネルリンパ節生検により転移が検出される(pN1);N1mi = N1リンパ節に微小転移(細胞数が約200個で0.2mmを超えるが2.0mmを超えない);N2 = 以下のいずれかに該当する:

  • 診察により,固定または癒合した同側の下部または中部腋窩リンパ節に転移を認める(cN2)

  • 検査により4~9個の腋窩リンパ節に転移を認める(pN2)

  • 診察または画像検査により,内胸リンパ節に転移を認めるが,腋窩リンパ節には認めない

N3 = 以下のいずれかに該当する:

  • 診察または画像検査により同側の内胸リンパ節と腋窩リンパ節に転移を認める

  • 鎖骨下リンパ節に転移を認める

  • 鎖骨上リンパ節に転移を認める

  • 10個以上の腋窩リンパ節に転移を認める

  • 4個以上の腋窩リンパ節に転移を認め,かつ臨床的に陰性と判定された内胸リンパ節のセンチネルリンパ節生検で顕微鏡的転移または肉眼的転移を認める

M0 = 遠隔転移なし; M1 = 遠隔転移あり。

Adapted from the American Joint Committee on Cancer, AJCC Cancer Staging Manual, Eighth Edition (2017).Springer New York, Inc.

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