COPDの薬物療法

治療のタイミング

増悪を伴わない呼吸困難*,†

呼吸困難を伴うまたは伴わない増悪‡

初期治療

LACまたはLABA

LACまたはLABA

二次治療

LABA+LACまたはLABA+ICS

LABA+LACまたはLABA+ICS

三次治療

LABA+LAC+ICS

LABA+LAC+ICS

*呼吸困難が持続する場合は,吸入器または薬剤の変更を考慮する。呼吸困難の他の原因についても評価する。

†患者が肺炎を発症した場合または治療に反応しない場合は,ICSの使用縮小が必要になることがある。

‡増悪を繰り返す場合は,PDE4阻害薬(例,ロフルミラスト)またはアジスロマイシン長期投与のいずれかを追加する。ICSは好酸球増多を認める患者で最も効果的である。ロフルミラストは慢性気管支炎を伴うCOPDの患者に適応がある。アジスロマイシンは現喫煙者では効果が低い。

LABA=長時間作用型β作動薬;LAC=長時間作用型抗コリン薬;ICS=吸入コルチコステロイド;PDE4=ホスホジエステラーゼ4阻害薬。

Data from Figure 4.4 of the Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease (GOLD): 2021 Global Strategy for the Diagnosis, Management and Prevention of COPD.Available at http://www.goldcopd.org.

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