ASCVD(動脈硬化性心血管疾患)予防のためのスタチン系薬剤

分類

作用*

推奨される患者群

例†

高強度

LDL-Cの低下率 ≥ 50%

ASCVDの臨床症状があり,75歳以下

LDL-C ≥ 190mg/dL(4.9mmol/L)

40~75歳の患者で,ASCVDの10年リスク ≥ 7.5%

糖尿病があり,ASCVDの10年リスク ≥ 7.5%

アトルバスタチン40~80mg

ロスバスタチン20~40mg

中強度

LDL-Cの低下率は30%以上50%未満

ASCVDの臨床症状があり,75歳以上

40~75歳の患者で,ASCVDの10年リスク5~< 7.5%

40~75歳の患者で,ASCVDの10年リスク ≥ 7.5%(高強度スタチン治療に耐えられない場合)

糖尿病があり,ASCVDの10年リスク < 7.5%

アトルバスタチン10~20mg

フルバスタチンXL 80mg

ロバスタチン40mg

ピタバスタチン2~4mg

プラバスタチン40~80mg

ロスバスタチン5~10mg

シンバスタチン20~40mg

低強度

LDL-Cの低下率 < 30%

高強度または中強度の治療に耐えられない患者

フルバスタチン20~40mg

ロバスタチン20mg

ピタバスタチン1mg

プラバスタチン10~20mg

* 反応は患者毎に異なる可能性がある。

† 用量は全て経口,1日1回である。

ASCVD = 動脈硬化性心血管疾患;LDL-C = 低比重リポタンパク質コレステロール。

Adapted from Stone NJ, Robinson J, Lichtenstein AH, et al: 2013 ACC/AHA Guideline on the treatment of blood cholesterol to reduce atherosclerotic cardiovascular risk in adults.Circulation 129:S1–S45, 2014.

関連するトピック