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マルキアファーヴァ-ビニャミ病(Marchiafava-Bignami disease)は,主に男性の慢性アルコール使用症患者に生じるまれな脳梁の脱髄である。
病理や状況から,この障害は浸透圧性脱髄症候群(かつては橋中心髄鞘崩壊症と呼ばれていた)と関連づけられており,その亜型の可能性もある。マルキアファーヴァ-ビニャミ病の発症の速さおよび身体所見の程度は様々である。
嗜眠から昏睡まで幅のある精神状態の変化,痙攣発作,眼球運動障害,記憶障害,および歩行障害が,急性,亜急性,または慢性に発症しうる。
数カ月かけて回復する患者もいる。昏睡および昏迷を呈する患者では,死亡率は約20%である。
マルキアファーヴァ-ビニャミ病に対する特異的な治療法はないが,支持療法には一般的にビタミン補充(特にチアミン,葉酸,および他のビタミンB群)および栄養障害の是正が含まれる。
(アルコール中毒および離脱ならびにアルコール使用症とリハビリテーションも参照のこと。)
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