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多くの外科手技が外来環境で行われる。適応があれば,手術の1日~数日前に患者の評価を行う(例,臨床検査―術前評価を参照)。
準備
一般的なルールでは,患者は手術前の夜12時以降は何も経口摂取してはならない。特定の消化管手技では,浣腸または経口抗菌薬による腸管前処置を手術1~2日前から始める必要がある。その他の抗菌薬の術前予防投与が必要な場合には,初回投与は外科切開術の前1時間以内に開始し,術後24時間以内に中止する必要がある。
退院時の注意事項
退院前には,患者は重度の疼痛がなく,思考が明瞭で呼吸も正常であり,かつ飲む,歩くおよび排尿ができなければならない。
外来手術で鎮静薬(例,オピオイド,ベンゾジアゼピン系薬剤)を使用した場合は,患者を同伴者なしで退院させるべきではない。たとえ麻酔薬の効果が消失したようにみえ,患者が大丈夫と感じた後でも,筋力が低下し,わずかに効果が残存している可能性が高く,車の運転は勧められない;多くの患者には疼痛に対してオピオイドが必要である。高齢の患者は,麻酔薬や手術ストレスの複合効果によって一時的に見当識を失うことがあり,不動状態や抗コリン薬の影響で尿閉を生じる場合がある。
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