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オスグッド-シュラッター病(Osgood-Schlatter disease)は,脛骨結節の骨軟骨症であり,有痛性の炎症を引き起こす。診断は主に臨床的に行う。治療としては,鎮痛薬および安静などがある。
オスグッド-シュラッター病は,10~15歳で起こり,通常は片側性である。この疾患は,男児でより一般的であるが,女児がスポーツプログラムでより活動的になるにつれこの状況は変化しつつある。
オスグッド-シュラッター病の病因は,膝蓋腱の未熟な骨端の付着部における過剰な牽引による外傷(微細な剥離骨折につながる)と考えられている。
オスグッド-シュラッター病の特徴的症状は,脛骨結節上の膝蓋腱付着部における疼痛,腫脹,および圧痛である。全身的症状はない。
オスグッド-シュラッター病の診断
臨床的評価
ときにX線
オスグッド-シュラッター病の診断は,診察時に脛骨結節上に孤立して認められる特徴的所見による。
膝関節のX線側面像で脛骨結節の断片化が示されることがある。しかし,脛骨結節上の部位を越えて広がる疼痛および腫脹によって他の疾患(例,損傷,関節の炎症)が示唆されるか,または疼痛が発赤および熱感を伴うことがない限り,X線は必要ない。
オスグッド-シュラッター病の治療
鎮痛薬
安静
まれに,固定,コルチコステロイド注射,および手術
通常は数週間から数カ月以内に自然に軽快する。通常,必要な処置は鎮痛薬の服用および激しい運動(特に深い膝の屈曲)の回避だけである。スポーツを完全に回避する必要はない。
まれにギプスによる固定,ヒドロコルチゾンの病変内注射,遊離体の外科的除去(例,小骨[ossicle],剥離した骨片),ドリリング,および移植が必要となる。
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