Tornwaldt嚢胞

(咽頭嚢)

執筆者:Alan G. Cheng, MD, Stanford University
レビュー/改訂 2022年 3月
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Tornwaldt嚢胞は上咽頭正中線におけるまれな嚢胞であり,感染症を生じることがある。

    Tornwaldt嚢胞は胎生期の脊索遺残組織であり,上咽頭収縮筋の表層にあり,上咽頭粘膜に覆われている。感染を生じ,不快な味および悪臭を伴った持続性排膿,耳管閉塞,ならびに咽頭痛が生じることがある。

    膿状の滲出物が嚢胞の開口部にみられることがある。

    診断は鼻咽頭鏡検査の所見に基づき,診断に疑いがある場合にはCTまたはMRIにより補完する。

    治療は開窓術または切除から成る。

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