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インプラント周囲の疾患および状態は,軟・硬組織欠損に関係しており,歯科インプラント成功の長期的な予測に役立つ。インプラント周囲疾患の臨床的な異常は,紅斑,プロービング時の出血,腫脹,および膿瘍である。
アメリカ歯周病学会(American Academy of Periodontology:AAP,2017年)の歯周病の分類には,以下の3つの型のインプラント周囲疾患が含まれている:
インプラント周囲粘膜炎
インプラント周囲炎
インプラント周囲の軟組織および/または硬組織の欠損
インプラント周囲粘膜炎
インプラント周囲粘膜炎の臨床徴候には,プロービング時の出血,腫脹,およびプラークと関連している炎症などがある。この病態はプラークを除去する処置により回復する可能性がある。
インプラント周囲炎
インプラント周囲炎はプラークと関連がある病的な状態であり,炎症およびそれに続く支持骨の進行性の減少を特徴とする。不十分なプラークコントロールと関連があり,重度の歯周炎の既往を有する患者で起こる。治療は,歯周炎の治療と同様である。
インプラント周囲の軟組織および/または硬組織の欠損
歯の喪失後の正常な治癒により,顎骨の欠損または稠密角化歯肉の不足が生じることがある。これらの異常は硬組織または軟組織の移植により改善できる。
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