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尿路の生検は,訓練を受けた専門医(腎臓専門医,泌尿器科医,またはIVR専門医)が行う必要がある。
腎生検
膀胱生検
前立腺生検
前立腺生検は通常,前立腺癌の診断を目的として施行される。禁忌には,出血性素因,急性前立腺炎,UTIなどがある。前処置としては,生検前の適切な時期からのアスピリン,抗血小板薬,および抗凝固薬の中止,術前の抗菌薬投与(通常はフルオロキノロン系薬剤),直腸内を空にするための浣腸などがある。患者を側臥位または砕石位にし,触診または可能ならば経直腸的超音波検査(直腸内に挿入した超音波プローブで画像を取得し,生検針の刺入のガイドとする)によって前立腺の位置を同定する。針は典型的には超音波プローブを通して挿入するが,会陰部から挿入することもできる。通常は複数(10~20)の検体を採取する。可能であれば,MRI画像を超音波画像とデジタル技術により組み合わせる手法(fusion)により,生検が必要な病変をより高い精度で同定できるようになる。MRI fusion biopsyのベースとなっているMRI PI-RADSシステムでは,マルチパラメトリックMRIによる潜在的悪性度が,進行の速い癌を同定する1(低リスク)~5(最高リスク)の尺度で判定される。
前立腺上の組織(会陰部または直腸)を麻酔して,バネ付きの生検針を前立腺に刺入して組織を採取する。合併症としては以下のものがある:
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