ロタウイルス感染症とはどのような病気ですか?
ロタウイルスはよくあるウイルスで、下痢(便が何度も出たり、ゆるい水っぽい便が出たりする)と嘔吐を引き起こします。
このウイルスは年長の子どもでは危険ではありません。しかし、赤ちゃんや年少の子どもは、大量の下痢や嘔吐によって、深刻な脱水(体内の水分不足)が起こることがあります。
ロタウイルスに感染するのを防ぐため、ほとんどの赤ちゃんは、子どものときに受ける定期予防接種のなかでロタウイルスワクチンを接種します。
石けんと水でいつもよく手を洗うことが、ロタウイルスや他の胃腸炎ウイルスが広がらないようにする一番よい方法です。
ほとんどの子どもは、静かに休んで水分をとれば回復しますが、症状がとても重い子どもは静脈から水分を補給する必要があります。
年長の子どもや大人もロタウイルス感染症にかかることがありますが、ふつう、症状は軽いです。
ロタウイルス感染症の原因は何ですか?
ロタウイルスは、おむつやおもちゃなど、感染した便がついたものをさわってしまい、それが口に入ることで感染するウイルスです。
ロタウイルス感染症にはどのような症状がありますか?
最初は、発熱と嘔吐があります。
その後、水っぽい下痢がふつう5~7日間続きます。
子どもは水分を十分にとらないと、脱水になることがあります。子どもが下痢になって、次に示す脱水の注意すべき徴候のいずれかがみられる場合は、すぐに病院に連れて行ってください:
力が入らない
元気がなくなる
口が乾く
心拍が速くなる
医師はどのようにして、私の子どもがロタウイルス感染症にかかっているかどうかを判断しますか?
ロタウイルスと同じ症状を引き起こすウイルスはたくさんありますが、医師がいつもそれらを区別する必要があるとは限りません。しかし、必要があれば、医師は子どもの便を調べて、ロタウイルスがいないか確かめます。
医師はロタウイルス感染症をどのように治療しますか?
医師はふつう、子どもを家で静かに休ませて、水分をとらせて治療します。
脱水を起こさないために十分な水分が飲めない場合は、医師が静脈から水分を補給することがあります。
子どものロタウイルス感染症はどうすれば予防できますか?
子どものときに受ける定期予防接種の中で、ロタウイルスの予防接種を受けさせます。
あなたとあなたのお子さんの手を、温水と石けんでいつもよく洗いましょう。