肛門直腸奇形とはどのような病気ですか?
肛門とは、便が出てくる、おしりの穴のことです。直腸は大腸の終わりの部分で、肛門とつながっています。
肛門直腸奇形は、肛門と直腸の生まれつきの異常です。
肛門直腸奇形としては、肛門の穴が狭くなっているもの、穴が皮膚でおおわれているもの、穴がまったくないものがあります。
肛門直腸奇形があると、腸がふさがれるため、赤ちゃんは便を出すことができません。
医師はふつう、手術をして肛門直腸奇形を治します。
肛門直腸奇形のある赤ちゃんには、ほかにも生まれつきの異常があることが多いです。
肛門直腸奇形にはどのような症状がありますか?
肛門直腸奇形のある赤ちゃんは、生まれた後に正常に便が出ません。肛門が正常な見た目をしていません。
肛門直腸奇形を治療しないと、赤ちゃんの腸がふさがって、次の症状が現れることがあります:
痛み
ぐずりやすい
嘔吐
おなかがふくらむ
医師はどのようにして、私の赤ちゃんに肛門直腸奇形があるかどうかを判断しますか?
医師はあなたの赤ちゃんを生まれてすぐに診察することで、肛門直腸奇形があるかどうかを判断できます。X線検査をすることもあります。
医師は肛門直腸奇形をどのように治療しますか?
肛門直腸奇形を治療するために、医師はふつう次のことをします:
肛門をふさいでいる皮膚を取り除いたり、切り開いたりする手術
ひどい異常に対しては、医師はまず一時的な人工肛門造設術をすることがあります。医師が大腸に穴をあけ、それをおなかにあけた穴とつなぎます。赤ちゃんが十分に成長して、また手術をして肛門直腸奇形を治し、人工肛門を閉じられるようになるまで、便がその穴から出て袋の中に入るようにします。
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