脊柱側弯症とはどのような病気ですか?
脊柱側弯症とは、脊柱が異常に曲がった状態です。
赤ちゃんが生まれたときから脊柱側弯症になっている場合と、10~16才の子どもがこの病気になる場合があります。
脊柱側弯症になると、肩や腰の高さが左側と右側でそろわなくなることがあります。
脊柱側弯症の原因は何ですか?
ふつう、原因をつきとめることはできません。ときには、生まれたときからある異常のために脊柱側弯症になることもあります。
脊柱側弯症にはどのような症状がありますか?
軽い脊柱側弯症では、ふつう症状は現れません。しかし、子どものころに次のようになることがあります:
左右どちらかの肩が反対側より高くなる
左右どちらかの股関節が反対側より高くなり、腰の高さに左右で差ができる
痛み(軽い場合もあれば、ひどい場合もある)
重い脊柱側弯症では、次のような異常が起こることがあります:
ずっと続く痛み
肋骨が肺を圧迫する場合、呼吸が苦しくなる
内臓の傷
医師はどのようにして、私の子どもが脊柱側弯症かどうかを判断しますか?
医師は、背骨が曲がっているかどうかを確認するため、お子さんに前かがみの姿勢になるように指示します。
お子さんの背骨が曲がっているように見える場合、医師はX線検査をして、脊柱側弯症かどうかを確認します。
X線検査は、医師が背骨の曲がりの程度を測定するのに役立ちます。
医師は脊柱側弯症をどのように治療しますか?
治療法は、背骨の曲がりの程度によって変わってきます。
曲がり方が軽い場合は、治療が必要ないこともあります。しかし、医師は定期的に診察をして、悪化していないか確かめます。
曲がり方が重い場合は、できるだけ早く治療を始める必要があり、次のような治療法があります:
脊柱をまっすぐに保つために装具という器具を使う
脊柱側弯症の悪化を防ぐための理学療法
背骨同士をつなげるための手術
お子さんは、自分が脊柱側弯症であることについて落ちこんだり、受ける治療に対して動揺したりするかもしれません。専門のカウンセラーに相談することが、お子さんの気持ちを上向きにさせるのに役立つかもしれません。