鼠径ヘルニアとはどのような病気ですか?
ヘルニアとは、筋肉に開いている穴や、もろい部分のことです。おなかの中にある臓器(最も多いのは腸の一部)が、この部分から押し出されてしまうことがあります。
鼠径部は、脚の一番上と腹部の間で、皮膚が折れ曲がっている部分です。この部分の筋肉は、もろかったり、穴が開いたいたりすることがあり、そこから腸がおし出されることがあります。
鼠径ヘルニアは男の子に多く、特に早産の赤ちゃんだった子どもによく起こります。
ふくらみは体の右側に起こることが多いですが、両側にふくらみが現れることもあります。
医師は手術をしてヘルニアを治します。
小児の鼠径ヘルニア
DR P.MARAZZI/SCIENCE PHOTO LIBRARY
鼠径ヘルニアにはどのような症状がありますか?
鼠径ヘルニアでは、ふつう、やわらかいふくらみができます。ふくらみはずっとある場合もあれば、せきをしたり、便を出すために力んだりしたときにだけ現れる場合もあります。ときには、ふくらみがなくても、医師がさわることで、筋肉に穴があると分かることがあります。
鼠径ヘルニアにはどのような合併症がありますか?
腸の一部がはまってしまうこともあり、ふくらんだ部分は硬くなったり、さわると痛みがあったり、赤くなったりします。腸への血液の流れが止まること(絞扼といいます)がありますが、これはとても痛く、危険な状態です。
もしお子さんに、はまってしまった鼠径ヘルニアがあると思ったら、すぐに病院に行ってください。
医師はどのようにして、私の子どもが鼠径ヘルニアかどうかを判断しますか?
医師は子どもの鼠径ヘルニアをどのように治療しますか?
合併症があるかもしれないため、医師はふつう、次のことをします:
手術
医師は腸を手で押して元の位置にもどそうとすることもあります。
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