メッケル憩室けいしつ

メッケル憩室けいしつは、小腸しょうちょうの壁かべにできた小ちいさな袋ふくろです。赤あかちゃんが生うまれた時点じてんで、すでにある場合ばあいもあります。憩室けいしつは、ふつうは症状しょうじょうを引ひき起おこさないため、ほとんどの人ひとは自分じぶんに憩室けいしつがあることを知しりません。

メッケル憩室けいしつ

• メッケル憩室けいしつがある赤あかちゃんや子こどもでは、特とくに痛いたみはなく、便べんの中なかに血ちが混まじることがあります。

• 憩室けいしつに感染かんせんが起おきることがあります。

• たくさんの出血しゅっけつが起おきたり、ほかの症状しょうじょうを引ひき起おこしたりする憩室けいしつがあれば、医師いしは手術しゅじゅつをして、それを切きり取とります。

メッケル憩室けいしつは、ほとんどの人ひとで症状しょうじょうを引ひき起おこしません。しかし、子こどもに次つぎのような症状しょうじょうが現あらわれることがあります：

• 憩室けいしつが出血しゅっけつしているために、便べんが明あかるい赤色あかいろ、さびの色いろ、紫色むらさきいろ、または黒色くろいろに見みえる（5才さい未満みまんの子こどもに最もっともよく現あらわれる）

• ときには、憩室けいしつに感染かんせんや炎症えんしょうが起おきたりしているとき（憩室炎けいしつえんといいます）に、ひどい腹部ふくぶの痛いたみ、腹部ふくぶをさわったときの痛いたみ、嘔吐おうと

メッケル憩室けいしつを疑うたがった場合ばあい、医師いしは次つぎのような検査けんさをします。

• メッケルシンチグラフィー（医師いしがお子こさんの静脈じょうみゃくに無害むがいな放射性物質ほうしゃせいぶっしつを少すこしだけ注射ちゅうしゃして、特殊とくしゅなカメラで小腸しょうちょうの写真しゃしんをとります）

• ビデオカプセル内視鏡検査ないしきょうけんさ（腸ちょうなどの消化管しょうかかんを通とおっていく間あいだに写真しゃしんをとる小ちいさなカメラを、お子こさんに飲のみ込こんでもらいます）

• 内視鏡検査ないしきょうけんさ（小腸しょうちょうの中なかを見みるために、医師いしがお子こさんの肛門こうもん［おしりに開あいている穴あなで、便べんが出でていくところ］から、体からだの中なかを見みるためのやわらかい細ほそい管くだ［内視鏡ないしきょう］を入いれます）

憩室けいしつが症状しょうじょうを引ひき起おこしていなければ、医師いしは治療ちりょうをしません。

もしお子こさんにひどい出血しゅっけつや痛いたみなどの症状しょうじょうがあるなら：

• 医師いしは手術しゅじゅつをして憩室けいしつを切きり取とります。