子宮頸管炎しきゅうけいかんえん

子宮頸部しきゅうけいぶは子宮しきゅうの下側したがわの部分ぶぶんで、腟ちつの上うえにあります。腟ちつは子宮しきゅう（妊娠中にんしんちゅうに赤あかちゃんが成長せいちょうする場所ばしょ）と体からだの外そとをつないでいます。

子宮頸管炎しきゅうけいかんえんとは、子宮頸部しきゅうけいぶが炎症えんしょうを起おこしていることです。

• 原因げんいんはふつう、性感染症せいかんせんしょうです。

• 症状しょうじょうは何なにもないこともあれば、おりもの（ネバネバした液体えきたい）や性器出血せいきしゅっけつがあることがあります。

• 黄緑色きみどりいろをしているおりものや膿うみのようなおりもの、月経げっけいのとき以外いがいの出血しゅっけつ、性交せいこうのときの痛いたみがあれば、医師いしの診察しんさつを受うけてください。

• 医師いしはふつう、抗菌薬こうきんやくを処方しょほうします。

• 子宮頸管炎しきゅうけいかんえんを治療ちりょうしないと、子宮しきゅうのほかの部分ぶぶんに害がいをおよぼすかもしれません。

女性の内性器

子宮頸管炎しきゅうけいかんえんは症状しょうじょうを引ひき起おこさないこともあります。症状しょうじょうが起おこる場合ばあいには、次つぎのものがあります：

• 黄緑色きみどりいろをしている、または膿うみのようなおりもの

• 月経げっけいのとき以外いがいや性交せいこうの後あとの性器出血せいきしゅっけつ

• 性交せいこうのとき、尿にょうが出でるとき、またはその両方りょうほうに痛いたみがある

• 腟ちつの入いり口ぐちのあたりが赤あかくなる

医師いしはあなたの症状しょうじょうから子宮頸管炎しきゅうけいかんえんを疑うたがいます。確たしかめるために、医師いしは内診ないしんをします。内診ないしんでは腟鏡ちつきょうという小ちいさな器具きぐで医師いしが腟ちつを開ひらき、中なかを診察しんさつします。医師いしは次つぎのことをします：

• おりものがあればサンプルを取とって検査けんさする

• 子宮頸部しきゅうけいぶに綿棒めんぼうでふれて、簡単かんたんに出血しゅっけつしてしまうかどうか調しらべる

子宮頸管炎しきゅうけいかんえんの原因げんいんとして、淋菌感染症りんきんかんせんしょうとクラミジア感染症かんせんしょうが最もっとも可能性かのうせいが高たかいため、医師いしはこれらの病気びょうきを治療ちりょうする抗菌薬こうきんやくを処方しょほうします。あなたはふつう、これらの薬くすりを家いえで飲のむことができますが、注射ちゅうしゃも必要ひつようになることがあります。

あなたは医師いしから次つぎのことをするように言いわれることがあります：

• 薬くすりを使つかい終おわって感染症かんせんしょうがよくなるまで、性行為せいこういをしない

• セックスパートナーに性感染症せいかんせんしょうの検査けんさを受うけるようにたのむ

3～6カ月後げつごに医師いしが再ふたたび検査けんさをして、あなたの感染症かんせんしょうがなくなったかどうかを確たしかめます。

子宮頸管炎しきゅうけいかんえんは必かならず予防よぼうできるわけではありません。あなたが子宮頸管炎しきゅうけいかんえんになる危険性きけんせいを少すくなくするためには：

• 性交せいこうの相手あいてはパートナー1人ひとりだけにしましょう。

• 性交せいこうのときにコンドームを使つかいましょう。