赤あかちゃんの成長せいちょう

妊娠にんしんは受精じゅせいから始はじまります。最後さいごの月経げっけいが始はじまった日ひからおよそ14日後かごに、あなたの卵巣らんそうから卵子らんしが放出ほうしゅつされます。卵子らんしが放出ほうしゅつされる数日前すうじつまえから数日後すうじつごの間あいだに性交せいこうをすると、精子せいしが卵子らんしと受精じゅせいするかもしれません。受精じゅせいは卵巣らんそうと子宮しきゅうをつなぐ管くだの中なかで起おこります。これらの管くだは卵管らんかんといいます。受精じゅせいした卵子らんしは受精卵じゅせいらんといいます。

受精じゅせいから着床ちゃくしょうまで

月つきに1回かい、あなたの卵巣らんそうから1つの卵子らんしが卵管らんかんへと放出ほうしゅつされます。性交せいこうの後あと、精子せいしは腟ちつから卵管らんかんに上のぼっていき、そこで1つの精子せいしが卵子らんしと受精じゅせいするかもしれません。受精卵じゅせいらんの細胞さいぼうは受精卵じゅせいらんが子宮しきゅうに移動いどうする間あいだ分裂ぶんれつを続つづけ、子宮しきゅうの壁かべに着床ちゃくしょうします。

受精卵じゅせいらんは子宮内膜しきゅうないまくにくっつき、次つぎの2つのものへと成長せいちょうを始はじめます：

• 胎芽たいが

• 胎盤たいばん

胎芽たいがは受精卵じゅせいらんの中なかでやがて赤あかちゃんになる部分ぶぶんです。胎芽たいがはおよそ10週目しゅうめから胎児たいじとみなされます。

胎盤たいばんは受精卵じゅせいらんから発生はっせいしますが、赤あかちゃんの一部いちぶにはなりません。胎盤たいばんは成長せいちょうする胎芽たいがに栄養えいようを与あたえる器官きかんです。胎盤たいばんの片側かたがわは子宮しきゅうの内側うちがわにくっついています。

数週間すうしゅうかんたつと、その反対側はんたいがわにへその緒おができてきます。へその緒おは胎芽たいがと胎盤たいばんをつなぎます。胎芽たいがの血液けつえきはへその緒おを流ながれて胎盤たいばんに入はいります。胎盤たいばんでは、胎芽たいがの血液けつえきがあなたの血液けつえきから酸素さんそと栄養えいようを取とり込こみます。そして、その酸素さんそと栄養えいようがたくさん含ふくまれた血液けつえきが臍帯さいたいを通とおって赤あかちゃんにもどります。赤あかちゃんが生うまれてすぐ後あと、胎盤たいばんは子宮しきゅうからはがれて出でてきます。これを後産あとざんといいます。

羊膜腔ようまくくうができ、胎芽たいがをつつみます。羊膜腔ようまくくうは液体えきたいでいっぱいになり、胎芽たいがはそこに浮うかんで成長せいちょうしていきます。この液体えきたいは、胎芽たいがが傷きずつかないように守まもるのに役立やくだちます。

胎児たいじの成長せいちょうの段階だんかい：

• 5週しゅう：心臓しんぞうが脈みゃくを打うち始はじめ、ほかの多おおくの臓器ぞうきがつくられ始はじめ、その後あとに脳のうと脊髄せきずいが発達はったつし始はじめます。

• 10週しゅう：胎芽たいがは胎児たいじとみなされるようになります。

• 12週しゅう：ほとんどの臓器ぞうきがつくられます。

• 14週しゅう：医師いしは胎児たいじの性別せいべつを見分みわけることができます。

• 16～20週しゅう：あなたは胎児たいじの動うごきを感かんじることができるかもしれません。

• 24週しゅう：胎児たいじが子宮しきゅうの外そとでも生いきられる可能性かのうせいが出でてきます。

胎児たいじの肺はいは出産しゅっさん近ちかくまで成長せいちょうを続つづけます。脳のうは妊娠期間にんしんきかんを通つうじて発達はったつを続つづけ、生うまれてから最初さいしょの1年間ねんかんにも発達はったつします。