妊娠は受精(精子が卵子に入るとき)から始まり、出産(赤ちゃんが生まれるとき)で終わります。妊娠はおよそ9カ月間続きます。
私が妊娠しているかどうか、どうすれば分かりますか?
次の場合に、あなたは妊娠を疑うべきです:
月経が1週間以上遅れている
妊娠の症状としては次のものがあります:
乳房が張り、さわると痛む
吐き気と嘔吐
ふつうより頻繁に排尿する必要がある
体に力が入らず、疲れを感じる
いつもよりおなかが減る、または減らない
あなたが妊娠しているかどうかを調べるには、妊娠検査をします。処方せんがなくても、薬局で検査薬を買うことができます。あるいは、医師の診療所で検査を受けることもできます。
市販の妊娠検査薬
市販の妊娠検査薬は、あなたの尿を使ってhCGというホルモンを検査するものです。妊娠中には体がhCGをたくさんつくります。市販の妊娠検査薬はとても正確です。
市販の妊娠検査薬で妊娠していないという結果が出ても、まだ妊娠しているかもしれないと思う場合には:
何日か待ってからもう一度、市販の妊娠検査薬を使いましょう。
医師の妊娠検査
医師はふつう、あなたが家でするものと同じ尿の妊娠検査をします。しかし、あなたの血液の中のhCGを検査することもあります。血液の検査は、尿の検査よりもさらに正確です。血液の検査では、月経が遅れていることが分かる前でも、妊娠しているかどうかが分かります。
ときに、医師があなたの血液の中のhCGの正確な量を測るために、検査をすることがあります。妊娠の初期には、hCGの量はふつう2日ごとに2倍になります。数日おきにhCGの量を調べることで、妊娠が正常に進んでいるかどうかが医師に分かります。
私の赤ちゃんはいつ生まれますか?
赤ちゃんが生まれることが予想されている日を出産予定日といいます。出産予定日を知るには、次の2つの方法があります:
最後の月経の日から数える
超音波検査を用いる
出産予定日は最後の月経が始まった日から40週間後です。この40週間は精子が卵子に入ったとき(受精したとき)ではなく、あなたの最後の月経のときに基づいているために、妊娠1週目には実は妊娠していません。排卵の時期によって、ふつうは2週目の終わりごろか3週目の初めごろに妊娠が始まります。
40週間を足していくのは難しいので、かわりに次のように計算します:
たとえば、最後の月経が4月7日に始まったとします。
3カ月戻りましょう。すると1月7日になります。
そこから7日、先に進みましょう。1月14日です。
その1年先、来年の1月14日が出産予定日です。
超音波検査では、まさにあなたの妊娠の状態が分かります。医師は超音波検査を用いて胎児の大きさをはかり、その他の特徴について調べます。これにより、胎児がそれまで何週間、成長し続けているか分かります。そして出産予定日を割り出すことができます。
赤ちゃんがちょうど出産予定日に生まれることはめずらしいですが、ふつうはその近くに生まれます。出産予定日の3週間前から2週間後までの間に赤ちゃんが生まれるのは正常です。出産予定日の3週間以上前に生まれた赤ちゃんは、早産児です。
私の妊娠期間の長さはどれくらいですか?
あなたが自分の妊娠期間の長さを知ることは大切です。妊娠期間のそれぞれの時期に、医師はその時期ごとの問題がないかを調べ、いろいろなことを行います。ふつう、妊娠期間の長さは次のように表されます:
週
トリメスター
出産予定日のように、妊娠している40週間は最後の月経が始まった日から数えます。たとえば医師は、「あなたは妊娠20週です」と言うことがあります。
また医師は、妊娠している40週間をトリメスター【訳注:日本でいう妊娠初期、中期、後期とほぼ同じ】という3つの期間に分けます。
第1トリメスター:0~12週【訳注:日本でいう妊娠初期にほぼ相当】
第2トリメスター:13~24週【訳注:日本でいう妊娠中期にほぼ相当】
第3トリメスター:25週~出産【訳注:日本でいう妊娠後期にほぼ相当】