アトピー性皮膚炎(湿疹)とはどのような病気ですか?
湿疹の原因は何ですか?
湿疹にはどのような症状がありますか?
湿疹の症状は、赤ちゃんの場合と子どもや大人の場合でちがいます。
湿疹ができた赤ちゃんの発疹は:
赤くて、じくじくしていて、かさぶたができて、かゆみがあります。
顔から始まって、首、頭皮、手、腕、足、脚に広がります。
体の広い範囲にできることがあります。
よくまで数カ月続くことがあります。
湿疹ができた子どもや大人の発疹は:
かゆみがひどいです。
ふつうは、1カ所か数カ所だけに現れ、特に手、上腕、肘の内側、膝の裏側、目の周りによく現れます。
ふつうは同じ場所で、何度も再発することがあります。
Image provided by Thomas Habif, MD.
Image provided by Thomas Habif, MD.
湿疹が起きると、爪でかいた部分の皮膚が厚くなることがあります。皮膚の表面がやぶれた部分をかくと、感染症が起きる可能性があります。
医師はどのようにして、私が湿疹かどうかを判断しますか?
医師は発疹をよく見て、あなたや家族の病歴について質問をすることで、湿疹を診断することができます。
医師は湿疹をどのように治療しますか?
医師は湿疹を完全に治すことはできませんが、症状を軽くするために、あなたに次のことを勧めることがあります:
かゆみを抑え、皮膚の治りをよくするために、コルチコステロイドやそのほかのクリームなど、薬をぬる
お風呂に入った後やシャワーを浴びた後に、冷湿布、ローション、ワセリン、または植物油で皮膚を保湿する
皮膚が乾燥しないようにするために、入浴やシャワーは1日1回だけにする
少量の漂白剤、コロイド状オートミール(オートミールを細かくくだいた製品)、またはタール製剤を加えた水で入浴する
お風呂に入った後やシャワーを浴びた後に、皮膚をこすらずに、水をふき取って乾かす
湿疹が重い場合は、医師がコルチコステロイドの飲み薬や免疫の働きを抑えるほかの薬を処方することがあります。
大人の場合は、医師が光線療法を試すことがあります。光線療法では、皮膚に特別な紫外線(日焼け用の機械で使用される光と似たもの)をあてます。医師はふつう、湿疹のある子どもや青年には光線療法を行いません。
湿疹の悪化はどうすれば予防できますか?
湿疹が悪化するのを予防するには、次のようにします:
かかないようにする
保湿剤を使用して、皮膚が乾燥しないようにする
皮膚を刺激するものを避ける
アレルギーがある食品を避ける
汗をかくことや、温度が高い場所や低い場所を避ける
薄手の綿の服を着て、ウールなどのザラザラした生地の服は着ないようにする
湿度を高く保つために、家の中で加湿器を使う
精神的なストレスを減らすようにする