じんま疹とは何ですか?
じんま疹は、赤い色をした皮膚の盛り上がった斑点で、かゆみがあります。
ふつう、じんま疹は現れては消えるをくり返しますが、ときには、長い間続くこともあります。
多くの場合、じんま疹の原因はアレルギー反応ですが、これ以外の異常が原因の場合もあります。
じんま疹の原因は何ですか?
じんま疹について、私はどんなときに病院に行けばいいですか?
じんま疹が起きて、かつ次のことに当てはまる場合は、救急車を呼んでください(日本では119番、アメリカのほとんどの地域では911番):
呼吸が苦しいか喘鳴(息をするときにするヒューヒューという音)が聞こえる
のどがふさがっていくように感じられる
じんま疹が起きて、かつ次のことに当てはまる場合は、できるだけ早く、救急医療機関か診療所に行ってください:
じんま疹がひどく、しかも悪化している
力が入らなくなったり、頭がふらついたりする
高熱や悪寒がある
嘔吐がある、おなかに痛みがある、または下痢(ゆるい便や水のような便が何度も出ること)がある
じんま疹の部分の色が濃くなったり、ただれになったりしている
次の場合は、医師の診察を受けてください:
ハチに刺されたことによるじんま疹(再び刺された場合の対処法について医師の話を聞くため)
症状が7日以上続いている
じんま疹といっしょに発熱、体重減少、リンパ節の腫れ、関節の痛み、または寝汗がある
じんま疹にはどのような症状がありますか?
Photo provided by Thomas Habif, MD.
ふつう、じんま疹には次の特徴があります:
赤くて、わずかに盛り上がった、境界がはっきりしている皮膚の斑点で、中心部は赤くないことがある
体の一部だけに現れることもあれば、全身に現れることもある
とてもかゆい
医師はどのようにして、私にじんま疹が起きているかどうかを判断しますか?
医師は、発疹をよく見ることで、じんま疹かどうかを判断できます。しかし、ときには、特にじんま疹が何度もくり返し起きている場合、じんま疹が起きる理由を明らかにするために、検査をする必要があります。
医師はじんま疹をどのように治療しますか?
じんま疹が1~2日後に自然に消えてしまい、それから再発しない場合は、治療は必要ありません。じんま疹の原因が明らかなら、医師はあなたに、その物質を避けるよう指示します。症状を軽くするために、医師は次のことをするかもしれかせん:
冷たい水のお風呂に入り、皮膚をかかないようにし、じんま疹が消えるまではゆったりした服を着るように指示する
かゆみを治療するために、症状の重さに応じて、抗ヒスタミン薬やコルチコステロイドの飲み薬など、特定の薬を処方する
可能であれば薬の服用を中止して、その効果を確認する
抗ヒスタミン薬は、特に高齢の人が使う場合、眠気を引き起こすことがあります。車を運転したり、電動工具を使用したりする必要がある場合は、この薬は注意して使わなければいけません。一方で、抗ヒスタミン薬は、夜に眠りやすくしてくれるかもしれません。
じんま疹はどうすれば予防できますか?
じんま疹の原因が判明したら、その原因を避けることで、じんま疹を予防できます。しかし、じんま疹の再発が続き、原因が分からない場合は、再発を予防するために、毎日特定の薬を飲まなくてはならないかもしれません。