かゆみとは、皮膚に起きて、その部分をかきたくなる、不快な感覚のことです。
かゆみは、多種多様な異常によって引き起こされます。
かゆみはまた、アレルギー反応や全身の病気によっても引き起こされます。
その原因に応じて、1カ所だけがかゆくなる場合もあれば、全身がかゆくなる場合もあります。
かくことで、かゆみが悪化し、皮膚が傷つくこともあります。
入浴の回数を減らし、ローションやクリームを使用し、また自宅や仕事場で加湿器を使うことで、かゆみを軽くすることができるかもしれません。
原因に応じた、そのほかの治療法
かゆみの原因は何ですか?
かゆみについて、私はどんなときに病院に行けばいいですか?
かゆみのほかにも、次の注意すべき徴候が1つでもある場合は、すぐに病院に行ってください:
腹部の痛み
皮膚や目が黄色くなる
強いのどの渇き、大量の排尿、体重減少
呼吸が苦しい場合や、失神しそうになった場合は、すぐに救急車を呼ぶか(日本では119番、アメリカのほとんどの地域では911番)、すぐに救急医療機関に行ってください。これらの症状は、重篤なアレルギー反応が起きていることを意味します。
次の場合は、1週間を目安に病院に行ってください:
ひどいかゆみ
発疹が悪化したり広がったりしている
かゆみと体重減少、極度の疲労、夜の寝汗
病院では、どのようなことをしますか?
医師が症状について質問をして、皮膚をよく見ます。ほとんどの場合、医師は検査をしなくても、かゆみの原因を特定できます。
ときには、次のような検査をすることがあります:
皮膚を少しだけ切り取って、見て調べる(生検)
かゆみを引き起こしている別の部分に問題がないか調べるための検査
医師はかゆみをどのように治療しますか?
医師は、かゆみの原因になっている問題を治療します。医師はまた、あなたに次のように指示することがあります:
かゆみを引き起こしたり悪化させたりする可能性があるものを避ける
入浴の回数を減らし、お湯ではなく、冷たい水を使う
うるおいを保つローションまたはクリームを使う
自宅や職場の湿度を高くする
体をしめ付ける衣服やウール製の衣服を着ないようにする
抗ヒスタミン薬(かゆみを軽くするのに役立つ薬)を飲む
抗ヒスタミン薬は、特に高齢の人が使う場合、眠気を引き起こすことがあります。車を運転したり、電動工具を使用したりする必要がある場合は、この薬は注意して使わなければいけません。一方で、抗ヒスタミン薬は、夜に眠りやすくしてくれるかもしれません。
かゆみを抑えるクリームは、処方せんがなくても買うことができますただし、それを使う前に、医師に相談してください。ヒドロコルチゾンなどのコルチコステロイドのクリームは、ある種のかゆみには効果がありますが、それ以外のかゆみ(たとえば、皮膚感染症によるかゆみ)には逆効果になる場合もあります。ベンゾカインを含んでいる抗ヒスタミン薬のクリームや、皮膚にぬる麻酔クリームは、ときに皮膚反応を引き起こすため、医師はふつう、これらのクリームを使用したくないと考えています。