結核けっかくに関連かんれんする感染症かんせんしょう

（そのほかの抗酸菌こうさんきん感染症かんせんしょう）

レビュー/改訂 2022年 9月

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結核けっかくは、結核菌けっかくきん（Mycobacterium tuberculosis）という細菌さいきんが引ひき起おこす、よくみられる深刻しんこくな感染症かんせんしょうです。あまり多おおくはありませんが、ほかの種類しゅるいの抗酸菌こうさんきんも病気びょうきを引ひき起おこします。

結核けっかくの次つぎに、最もっともよくみられる抗酸菌こうさんきん感染症かんせんしょうは、Mycobacterium avium complex（MAC）というグループの細菌さいきんが引ひき起おこします。

健康けんこうな人ひとは、めったにMAC感染症かんせんしょうになりません。
MAC感染症かんせんしょうはふつう、体からだが弱よわった高齢こうれいの人ひとや免疫めんえきの働はたらきが弱よわい人ひと、肺気腫はいきしゅや結核けっかくで肺はいが傷きずついている人ひとに起おこります。
MAC感染症かんせんしょうはふつう、肺はいに異常いじょうを引ひき起おこしますが、リンパ節せつ、骨ほね、皮膚ひふ、そのほかの組織そしきにも影響えいきょうをおよぼす可能性かのうせいがあります。
MAC感染症かんせんしょうは、治療ちりょうが難むずかしいです。
ふつうは抗菌薬こうきんやくを1～2年間ねんかん飲のまなければなりません。

肺はいのMAC感染症かんせんしょうは、ゆっくりと始はじまります。現あらわれる症状しょうじょうは、肺はいの結核けっかくの症状しょうじょうと似にていて、次つぎのものがあります：

医師いしは、たん（肺はいの奥深おくふかくからせきといっしょに吐はき出だされるもの）を検査けんさします。あなたがMAC感染症かんせんしょうなら、医師いしは抗菌薬こうきんやくで治療ちりょうします。

リンパ節せつは、小ちいさな豆まめのような形かたちをした器官きかんで、感染症かんせんしょうから体からだを守まもるのを助たすけています。子こどもは、抗酸菌こうさんきんが入はいっている泥どろや水みずを食たべたり飲のんだりすることで、リンパ節せつのMAC感染症かんせんしょうにかかることがあります。

医師いしは、感染かんせんしたリンパ節せつを取とり除のぞく手術しゅじゅつで、この感染症かんせんしょうを治療ちりょうします。

エイズなど、免疫めんえきの働はたらきを弱よわめる健康上けんこうじょうの問題もんだいがある人ひとは、全身ぜんしんのMAC感染症かんせんしょうになることがあります。

次つぎのような症状しょうじょうがあります：

全身ぜんしんのMAC感染かんせんが疑うたがわれる場合ばあい、医師いしは血液けつえきや組織そしきのサンプルをとって検査けんさします。

医師いしは2～3種類しゅるいの抗菌薬こうきんやくを同時どうじに使つかって治療ちりょうします。

ほかの種類しゅるいの抗酸菌こうさんきんは、次つぎの病気びょうきを引ひき起おこします：

プールや水槽すいそうでかかる皮膚ひふの感染症かんせんしょう：腕うでや脚あしに赤あかいふくらみができて、ふつうは治療ちりょうをしなくても消きえますが、抗菌薬こうきんやくが必要ひつようになる人ひともいます。
ブルーリ潰瘍かいよう：腕うで、脚あし、顔かおの腫はれが、ただれになり、医師いしは抗菌薬こうきんやくで治療ちりょうし、手術しゅじゅつをすることも多おおいです。
傷きず、いれずみ、体からだの中なかに入いれた人工物じんこうぶつ（乳房にゅうぼうインプラントなど）からの感染症かんせんしょう：医師いしは抗菌薬こうきんやくと手術しゅじゅつで治療ちりょうします。

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