レンサ球菌感染症とはどのような病気ですか?
レンサ球菌は、よくみられる細菌のグループです。さまざまな種類のレンサ球菌が、さまざまな病気を引き起こします。のどの痛み(レンサ球菌咽頭炎)や皮膚の感染症を引き起こすことがほとんどです。しかし、体のほかの部分に命にかかわる感染症を引き起こすこともあります。
レンサ球菌は、症状を引き起こさずに、体の中や表面に住み着くことができます。
のど、中耳、副鼻腔、肺、皮膚、皮膚の下の組織、心臓弁、血液などに感染することがあります。
感染すると、組織が赤く腫れ、痛くなったり、かさぶたで覆われたただれ、のどの痛み、発疹が現れたりすることがあります。
医師はレンサ球菌感染症を抗菌薬で治療します。
レンサ球菌感染症の原因は何ですか?
レンサ球菌は、次の場合に人から人に広がる可能性があります:
ほかの人のくしゃみやせきから感染した飛沫を吸い込んだ場合
感染したただれにさわった場合
出産(母親から赤ちゃんにうつす可能性があります)
レンサ球菌感染症にはどのような症状がありますか?
どの部分に感染症があるかによって、いろいろな症状があります:
のどの感染症(レンサ球菌咽頭炎):のどの痛み、首のしこり、発熱、扁桃にうみがたる
皮膚の下の感染症(壊死性筋膜炎):寒気、発熱、感染した体の部分のひどい痛みと圧痛
壊死性筋膜炎はとても深刻な病気です。壊疽を起こして腕や脚を失ったり、死んでしまうこともあります。
レンサ球菌感染症にはどのような合併症がありますか?
猩紅熱
リウマチ熱では、関節が痛くなって腫れます。子どもがリウマチ熱にかかると、腕や脚をうまく動かせなくなって、動きがぎこちなくなることがあります。リウマチ熱では、心臓弁が傷ついてしまうことがあります。しかしふつう、心臓弁のダメージは、何年も気づかれません。
猩紅熱では、顔に発疹が出て、その後、体のほかの部分に発疹が現れます。発疹は、紙やすりのような質感になります。発疹が治まると、皮膚がはがれてきます。舌に赤いふくらみができて、舌がイチゴのように見えます(イチゴ舌といいます)。
医師はどのようにして、私がレンサ球菌感染症かどうかを判断しますか?
医師は、のどの痛い部分や、そのほかの感染が起きた組織を綿棒でぬぐって検査します。
医師はレンサ球菌感染症をどのように治療しますか?
医師はレンサ球菌感染症を抗菌薬で治療します。
壊死性筋膜炎の場合は、入院して、感染して死んでしまった組織を取り除く手術を受けます。