ジストニアとはどのような病気ですか?
ジストニアとは、自分ではそうしたくないのに、筋肉が収縮してしまう病気です。
ジストニアによる筋肉の異常な緊張は、ふつうは筋肉のけいれんにつながります。けいれんは、強い痛みのある突然の筋肉の収縮で、自分の意思では抑えられません。時間がたつにつれて、筋肉のけいれんが次々と起きるようになり、体がきみょうな姿勢や、ねじれた姿勢になってしまうことがあります。
最初のうちは、筋肉のけいれんがくり返し起きるために、まばたきをしたり、歯ぎしりをしたり、腕を動かしたり、ほかの動作をしたりしてしまうことがあります。
その後、異常のある筋肉がけいれんした状態のままになり、体の一部が特定の姿勢のまま動かなくなることがあります。
ジストニアは、筋肉をコントロールする脳の部分が働きすぎることで起こります。
ジストニアは、遺伝することもあれば、脳の病気や一部の薬によって引き起こされることもあります。
医師は、ジストニアの原因を治療して、筋肉をゆるめる薬を処方したり注射したりすることがあります。
ジストニアの原因は何ですか?
ジストニアにはどのような症状がありますか?
おもな症状は次のとおりです:
長く続く筋肉のけいれん
最初は、筋肉のけいれんは、たまにしか起こらないか、ストレスを感じたときに起こります。時間がたつにつれて、筋肉のけいれんが起こりやすくなって、長く続くようになります。けいれんする部分が、ときに痛みのある、特有の姿勢で固まってしまうことがあります。これが体の障害につながる可能性があります。
ジストニアは体の次のような部分に起こります:
まぶた:ふつうは必要以上なまばたき、目の不快感、明るい光に極端に敏感になるなどの症状から始まります。
首の筋肉:首がねじれ、痛みを感じます(斜頸)。
声帯:言葉の出し方や声の質が変わります。
顔の筋肉:まばたきがコントロールできない、歯ぎしりする、変な顔つきになるなどが起こります。
使いすぎた筋肉:たとえば、プロのピアニストの指
医師はどのようにして、私がジストニアかどうかを判断しますか?
医師はジストニアをどのように治療しますか?
できれば、医師はジストニアの原因を治療します。ほかにも次のような治療法があります:
神経遮断薬や軽い鎮静薬(体をリラックスさせて眠りやすくする薬)などの薬
こわばった筋肉をゆるめるボツリヌス毒素の注射(ボトックス®)
ときには、脳深部刺激療法(脳の中に小さな電極を入れて、くり返し起こる筋肉のけいれんを軽くする)