筋肉とは何ですか?
筋肉は、縮むことで体のいろいろな部分を動かす組織です。あなたの体には、いくつかの種類の筋肉があります:
骨格筋
平滑筋
心臓の筋肉(心筋)
骨格筋は、骨とくっついていてペアになっています。たとえば、上腕二頭筋は肘を曲げ、上腕三頭筋は肘をまっすぐにします。骨格筋は随意筋です(随意とは、あなたが自分の意思でその筋肉を動かせるという意味です)。
平滑筋は動脈、静脈、腸をとり囲んでいます。血管のまわりにある平滑筋は、縮んだりゆるんだりすることで、血の流れを整えています。腸にある平滑筋は、縮むことで、消化管の中の食べものや便を移動させます。平滑筋は、自分の意思でコントロールすることができません。平滑筋は、あなたが動かそうと考えなくても仕事をします。
心臓の筋肉は、休むことなく動き続けられる特別な種類の筋肉で、自分の意思でコントロールすることはできません。
筋肉はどのような働きをしますか?
筋肉は、血の流れに乗って運ばれてくる栄養と酸素からエネルギーを生み出しています。筋肉は、このエネルギーを使って縮みます(短くなります)。大きな筋肉ほど、また送られてくる血が多いほど、より強い力で縮むことができます。
筋肉は引っぱる力を出せますが、押す力を出すことはできません。
血が十分に送られてこないと、筋肉はしっかり働くことができません。
重い物を持ち上げるなど、ある種類の運動をすることで、あなたは筋肉をより大きく、強くすることができます。ランニングなど、ほかの種類の運動をすれば、あなたの筋肉の持久力を高めることができます(筋肉が長い時間働けるようになります)。
筋肉はどのようにして体を動かしますか?
あなたが体を動かすには、筋肉が関節をまたいで2つの骨につながっている必要があります。
筋肉は、腱という太いひものような組織で、骨とつながっています。
筋肉が縮むと、腱が両方の骨を引っぱり、関節で曲げられる方向にそれらの骨を動かします。筋肉は縮むことしかできないため、ある筋肉で関節を曲げた後にその関節をまっすぐにのばすには、あなたはその関節の反対側にある筋肉を縮める必要があります。