異常子宮出血とは何ですか?
毎月の月経で子宮から出血が起こるのは正常なことです。異常子宮出血は、ふつうの月経とは異なる出血です。
異常子宮出血の原因は何ですか?
異常子宮出血にはどのような症状がありますか?
異常子宮出血がある女性では、以下の点でふつうの月経とちがう出血がみられます。
回数が多い(24日よりも短い間隔で生じる)
持続する日数にばらつきがある
8日間以上続く
月経の間に起こる、または定期的ではない
出血量が多い
出血が多すぎると、血球の数が少なくなり(貧血)、脱力感や疲れを感じることがあります。
医師はどのようにして、私が異常子宮出血かどうかを判断しますか?
出血の原因になっている病気がないかどうかを調べるため、医師はふつう次のような検査をします。
血液検査(血算、特定のホルモンの濃度など)
妊娠検査
経腟超音波検査(医師が超音波装置を腟に入れて子宮、卵巣、子宮頸部、腟を調べる検査)
がんの危険因子がある場合や、超音波検査で特定の異常がみられる場合、医師は次のような検査もすることがあります。
子宮鏡検査(体の中を見るための管で子宮の中を調べる検査)
生検(子宮の内側を覆っている組織のサンプルを取って顕微鏡で調べる検査)
医師は異常子宮出血をどのように治療しますか?
医師はふつう、まず次のことをします。
出血をコントロールする薬(経口避妊薬やその他の様々な女性ホルモン、ときにNSAID(非ステロイド系抗炎症薬)やトラネキサム酸など)を使用する
薬によって異常子宮出血が止まらない場合、医師は次のような処置をすることがあります。
子宮内膜の組織をかき取って取り除く(子宮内容除去術と呼ばれます)
子宮内膜を凍らせたり焼いたりして取り除く(子宮内膜アブレーションと呼ばれます)
このような治療をしても出血が止まらない場合や、検査でがんが見つかった場合は、医師は子宮を取る手術をすることがあります。この手術は子宮摘出術と呼ばれます。
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