小型のダニによる咬み傷

執筆者:Robert A. Barish, MD, MBA, University of Illinois at Chicago;
Thomas Arnold, MD, Department of Emergency Medicine, LSU Health Sciences Center Shreveport
レビュー/改訂 2022年 6月
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小型のダニは、大型のダニと同様、クモに近い生物です。咬む種類の小型のダニは、ときにヒトや動物の体に寄生しており、ヒトに病気を広めることがあります。

咬み傷と刺し傷に関する序および大型のダニによる咬み傷も参照のこと。)

小型のダニの寄生はよくみられる病気で、ツツガムシ(ある種のダニの幼虫)による激しいかゆみを伴う発疹、疥癬(かいせん)、その他のかゆみを伴う発疹、その他いくつかの病気を引き起こします。咬まれた周辺の組織への影響は、重症度によって異なります。アジアの一部の国とオーストラリアでは、ツツガムシがツツガムシ病を媒介します。

咬む種類の小型のダニは例えば以下のように、あらゆるところに生息しています。

  • 鳥類

  • げっ歯類

  • ネコ、イヌ(特に子イヌ)、ウサギ

  • ブタ

  • わら、干し草、種子、その他の植物

小型のダニの中には、例えば疥癬の原因となるダニのように、皮膚を咬んでその下にもぐりこむものがいます。ニキビダニも同様の発疹を引き起こします(ときに毛包虫症と呼ばれます)。

咬まないダニもいますが、以下のようなアレルギー反応を引き起こします。

  • アレルギー性接触皮膚炎(Grocer's itch)(貯蔵された穀物製品や、チーズ、その他の食品を扱う人に生じる)

  • 喘鳴(枕やマットレス、カーペットなどによくみられるチリダニの老廃物に反応して起こる)

小型のダニによる咬み傷の治療

  • かゆみ止めの薬の使用、ときに抗菌薬を投与するかペルメトリンまたはリンデンを塗布

かゆみを抑えるために、コルチコステロイドのクリームまたは抗ヒスタミン薬の経口薬が使用されます。ダニが皮膚の下にもぐりこんでいる場合は、抗菌薬が経口投与されます。疥癬は、ペルメトリンの入ったクリームやリンデン溶液を塗布して治療します。ときに、コルチコステロイドを含有するクリーム剤を数日間塗布することでかゆみを抑えます。ペルメトリンやリンデンは、コルチコステロイドの前に塗布します。

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