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発育性股関節形成不全は、股関節の骨が正しく発育しない先天異常です。
先天異常あるいは先天奇形とは、出生前の段階で生じた身体的な異常のことです。「先天」とは、「生まれたときから存在する」という意味です。(顔面、骨、関節、および筋肉の先天異常に関する序も参照のこと。)
発育性股関節形成不全(以前は先天性股関節脱臼と呼ばれていました)は、股関節を形成する新生児の股関節窩(こかんせつか)と大腿骨の一番上(大腿骨頭)が離れる状態をいいます。多くの場合、原因は股関節窩に大腿骨頭を保持するだけの十分な深さがないことです。形成不全は片方の股関節に生じる場合もあれば両方の股関節に生じる場合もあります。
股関節形成不全の危険因子には以下のものがあります。
発育性股関節形成不全の診断
発育性股関節形成不全の治療
パブリックハーネス
後に手術が必要になることを避けるために、発育性股関節形成不全を早期に治療することが重要です。最もよい治療法は、パブリックハーネス(リーメンビューゲル)の早期使用です。パブリックハーネスは乳児の膝を外側に広げ胸の方に引き上げた状態で固定する柔らかい治療装具です。
パブリックハーネス
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この画像は、生後2カ月の女児の発育性股関節形成不全の矯正を助けるために使用されているパブリックハーネス(リーメンビューゲル)の拡大写真です。この乳児の場合、両方の股関節が侵されています。
DR P.MARAZZI/SCIENCE PHOTO LIBRARY
股関節脱臼が生後6カ月を過ぎても続いている場合は、通常、股関節部を正常な位置に固定する手術が必要になります。
3重におむつをはかせる方法(古い治療法)やパッドがついたおむつの使用はもはや勧められません。
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