屈折異常では、眼が網膜上に正しく像を結ぶことができず、かすみ目になります。
屈折異常の結果、物がかすんで見えます。
小児は、自分の視覚障害を他の人に伝えられない場合があります。
診断はスクリーニングおよび視力検査の結果に基づいて下されます。
屈折異常は眼鏡やコンタクトレンズで治療できます。
(成人における屈折異常も参照のこと。)
近視(遠くの物がはっきり見えない)、遠視(近くの物がはっきり見えない)、乱視(眼の焦点を合わせる表面のカーブが不規則)などの屈折異常があると、物がかすんで見えます。かすみ目は、網膜上に正しく像を結ぶことができないために生じます。矯正しないと、恒久的な視力の低下(弱視)につながります。
小児では、自分の視覚障害を他の人に伝えられないことや、症状がないことがよくあります。読書中に目を細め眉を寄せたり、まばたきの回数が増えたり、眼をこすったりする小児もいます。眼を細め眉を寄せることにより頭痛が生じることがあります。
最初に視力の異常を発見するのが教師や養護教諭である場合があります。
屈折異常の診断
スクリーニング
眼の検査
すべての小児が屈折異常およびその他の眼の異常についてのスクリーニングを受けるべきです。3~4歳の幼児の場合、絵、数字、または文字の書かれた視力検査表を用いて検査します。左右いずれかだけに生じた視力障害を調べるため、視力は片側ずつ検査します。その時に検査しない方の眼は覆います。
眼科医(あらゆるタイプの眼の病気の評価と治療を専門とする医師)またはオプトメトリスト(視力または屈折異常の診断と治療を専門とする医療従事者)が、眼の診察および屈折異常の測定により、屈折異常を診断します。
屈折異常の治療
さらなる情報
役立つ可能性がある英語の資料を以下に示します。こちらの情報源の内容について、MSDマニュアルでは責任を負いませんのでご了承ください。
米国小児斜視学会の小児眼財団(Children's Eye Foundation of AAPOS):小児の視力を保護する上での予防、病気の発見、研究、教育に関する実用的な情報