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鼻中隔弯曲症は、鼻中隔が曲がるか中央からずれ、片方の鼻の穴が他方よりも狭くなった状態です。
鼻の内側の空間を鼻腔といい、鼻中隔によって左右2つの通り道に分かれています。鼻中隔は骨と軟骨からなり、鼻孔から鼻の奥まで伸びています。鼻中隔は、通常はまっすぐで、左右の鼻孔のほぼ真ん中にあります。ときに、先天異常やけがで鼻中隔が曲がり(弯曲)、一方の鼻孔がもう一方よりはるかに狭くなることがあります。たいていの人の鼻中隔にはわずかな弯曲があり、どちらかの鼻孔がもう一方より狭くなっています。
鼻中隔弯曲症の症状
通常、わずかな弯曲では症状がみられません。しかし弯曲が大きい場合、一方の鼻孔がふさがれてしまうこともあり、この場合、鼻づまりが生じ、副鼻腔の炎症(副鼻腔炎)を起こしやすくなり、特に弯曲した鼻中隔により副鼻腔から鼻腔への排液が妨げられるとその傾向が強くなります。
また、鼻中隔が弯曲していると、曲がった部分に空気があたって粘膜が乾燥するため、鼻出血が起こりやすくなります。その他の症状としては、顔面の痛み、頭痛、就寝中の大きな呼吸音などがあります。
鼻中隔弯曲症の診断
医師による評価
通常は診察で弯曲を確認できます。
鼻中隔弯曲症の治療
通常は治療の必要なし
手術
わずかな弯曲であれば治療は不要です。呼吸が妨げられたり厄介な症状を引き起こしたりするほどの弯曲があれば、手術で修復することもあります。通常は、鼻中隔形成術(鼻中隔再建術)と呼ばれる一般的な手術が必要で、多くの場合は外来で全身麻酔をかけて行われます。
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