けいれん性発声障害

(声帯のけいれん)

執筆者:Clarence T. Sasaki, MD, Yale University School of Medicine
レビュー/改訂 2020年 1月
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けいれん性発声障害は、声帯をコントロールする喉頭の筋肉が不随意に収縮することで、声の異常が生じます。

    けいれん性発声障害では、話すことができなくなるか、または声がひずむ、ふるえる、かすれる、ささやき声になる、ぎくしゃくする、甲高くなる、途切れる、不明瞭になるなどして、聞き取りにくくなります。けいれん性発声障害の原因は分かっていませんが、30~50歳の人に最も多くみられ、また女性に多くみられます。体中の様々な筋肉が不随意に収縮する運動障害であるジストニアの一種ではないかと、医師たちは考えています。

    けいれん性発声障害には以下の2つの種類があります。

    • 内転型けいれん性発声障害

    • 外転型けいれん性発声障害

    内転型けいれん性発声障害では、通常は単語の最初に母音を発声しようとすると、喉頭の筋肉がけいれんし、声帯が閉じて、絞り出すような声や緊張しているように聞こえる声になります。治療は手術によって行われます。ボツリヌス毒素を喉頭の筋肉に注射すると、一時的に改善します。

    外転型けいれん性発声障害では、けいれんにより声帯が大きく開きすぎて、息が漏れるような弱々しい声になります。ボツリヌス毒素を喉頭の特定の筋肉に注射すると、一時的に改善します。手術は役に立ちません。

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