唇と舌の腫れ

執筆者:Bernard J. Hennessy, DDS, Texas A&M University, College of Dentistry
レビュー/改訂 2024年 4月
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唇は、アレルギー反応によって腫れることがあります。アレルギー反応は、特定の食べもの、飲みもの、薬剤、違法薬物、物質、口紅、または空気中の刺激物に対する過敏性が原因で発生します。しかし多くの場合、腫れの原因は不明なままです。

遺伝性血管性浮腫という病気では、繰り返し腫れが起こります。非遺伝性の原因、例えば多形紅斑日焼け、寒くて乾燥した天候、外傷などによっても唇が腫れることがあります。唇の腫れ自体は危険なものではありません。ただし、唇の腫れが血管性浮腫によって起こっている場合や、口内やのど、下気道に生じた腫れに伴って生じている場合はすぐに重篤な状態になることがあり、死に至ることさえあります。

治療法は原因によって異なります。原因の特定と排除が可能な場合、通常は唇は正常に戻ります。コルチコステロイド軟膏が、アレルギー反応による唇の腫れを抑えるために使用されることがあります。ときに、見た目を改善するために、唇の余分な組織を手術で取り除くことがあります。

血管性浮腫けっかんせいふしゅ
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この写真しゃしんには、遺伝性いでんせい血管性浮腫けっかんせいふしゅの人ひとに生しょうじた口唇こうしんの腫はれが写うつっています。
By permission of the publisher.From Joe E, Soter N.In Current Dermatologic Diagnosis and Treatment, edited by I Freedberg, IM Freedberg, and MR Sanchez.Philadelphia, Current Medicine, 2001.
した血管性浮腫けっかんせいふしゅ
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血管性浮腫けっかんせいふしゅにより舌したが腫はれています。
SCIENCE PHOTO LIBRARY
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