結膜充血および流涙を伴う短時間持続性片側神経痛様頭痛発作 (SUNCT)

執筆者:Stephen D. Silberstein, MD, Sidney Kimmel Medical College at Thomas Jefferson University
レビュー/改訂 2021年 7月
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結膜充血および流涙を伴う短時間持続性片側神経痛様頭痛発作(SUNCT:Short-lasting Unilateral Neuralgiform headache with Conjunctival injection and Tearing)は、群発頭痛に似たまれな病気です。通常は、片側の眼の周囲に短時間の発作が頻繁に起こります。

頭痛の概要も参照のこと。)

SUNCTと群発頭痛は似ているため、しばしば三叉神経・自律神経性頭痛として1つのグループにまとめられます。三叉神経・自律神経性頭痛には、慢性発作性片側頭痛、持続性片側頭痛も含まれますが、これらはすべて非常にまれな病気です。

痛みは通常、片側の眼の周囲に起こります。1日に最大200回発作が起こることがあり、痛みの持続時間は5秒から4分強に及びます。発作が起こった方の眼は充血し(結膜充血と呼ばれます)、しばしば流涙します。

医師は症状に基づいてSUNCTの診断を下します。他の原因の可能性を否定するために、MRI検査が行われます。

SUNCTの治療

  • リドカイン

  • 発作の予防として、抗てんかん薬の使用または特定の薬剤の注射

発作時の痛みを軽減するためには、リドカイン(麻酔薬の一種)が静脈内投与されます。

発作の予防に、医師は抗てんかん薬(ラモトリギン、トピラマート、ガバペンチンなど)を処方するほか、発作が起こった方の眼につながる神経(視神経)を遮断または刺激する薬を注射することがあります。

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