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種子骨炎では、中足骨頭が親指につながる部分(第1中足骨頭)の下にある2つの小さな骨(種子骨)の辺りに痛みが生じます。
症状は、特定のタイプの靴を履いて歩くときの痛みなどです。
診断は足の診察結果に基づいて下されます。
装具や新しい靴が、痛みの軽減に役立ちます。
(足の問題の概要も参照のこと。)
種子骨炎は、足の指の付け根の痛み(中足骨痛)の一般的な原因です。
通常、種子骨炎の原因は、繰り返し起こる損傷です。ときに種子骨が骨折( see figure 足の骨折が起こる部位を参照)したり、種子骨や周囲の組織に炎症が起こったりします。足の構造が変化すると、ときに種子骨の位置が動いて(ずれ)、痛みが生じることがあります。
足の解剖学的構造
種子骨炎は、特にダンサー、ジョギング愛好者、足のアーチが高い人、ハイヒールをよく履く人に多くみられます。バニオンのある人の多くで種子骨炎がみられます。
種子骨炎の症状
種子骨炎の痛みは、足の親指の付け根(第1中足趾節関節)の下に感じられます。通常、痛みは、歩くことで悪化し、特に一部の柔らかく底の薄い靴や、かかとの高い靴の着用時に悪化します。患部が熱をもち腫れることがあり、親指が赤くなることがあります。
種子骨炎の診断
種子骨炎の治療
新しい靴
装具
足の親指の付け根の下に痛みを引き起こす靴を履かないようにすることで、十分な治療になる場合もあります。一方で、種子骨炎の症状が持続する場合は、厚底の靴、かかとの低い靴、装具(靴の中に入れる器具)、またはこれらを組み合わせて使用することで、種子骨にかかる圧力を軽減するのに役立ちます。
非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)の服用とコルチコステロイドと麻酔薬の混合液の患部への注射が、痛みの軽減に役立ちます。
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