トコジラミとは何ですか?
トコジラミは、羽のない小さな昆虫で、マットレスの割れ目やベッドのフレーム、クッション、壁などの中にかくれています。人間や一部の動物の血を吸って生きています。
トコジラミは、昼間はかくれているため、ほとんど目にすることはありません。
夜になると出てきて、人が眠っている間に体を刺します。
トコジラミに刺されても、目は覚めませんが、朝になると、赤くてかゆい、刺し傷ができています。
シーツやマットレスに、血の小さなしみや、黒い点があるのに気づくかもしれません。
トコジラミがいることは、大きなストレスになるかもしれませんが、トコジラミは病気を広げたりはしません。
トコジラミを駆除するのは難しいですが、害虫駆除業者を利用するのが助けになります。
トコジラミがいる場所で一晩すごすと、トコジラミがスーツケースやバッグに入ってしまうことがあります。そうすると、自宅など、あなたが次に寝とまりする場所に、トコジラミがもちこまれる可能性があります。
Image courtesy of the Public Health Image Library of the Centers for Disease Control and Prevention.
トコジラミによる刺し傷はどのような見た目をしていますか?
トコジラミの刺し傷は、たいていは朝に皮膚に現れますが、刺されてから数日ほど現れないこともあります。いくつかの刺し傷が、まっすぐに並んでいたり、かたまってあったりする場合もあります。
刺し傷はふつう:
盛り上がった、かゆいのある、赤いふくらみ
刺し傷は次のような見た目をしていることもあります:
小さな穴
紫色の平らな点
水ぶくれ
刺し傷のあとは1週間ほどで消えます。刺し傷をかいてしまうと、感染が起きる可能性があります。
医師はどのようにして、私がトコジラミに刺されたかどうかを判断しますか?
あなたが目覚めたときに、体がシーツにふれている部分にかゆみのあるふくらみがあった場合、医師はトコジラミによる刺し傷を疑います。大きな手がかりは、シーツに血のしみがあるのが見つかることです。医師はあなたに、マットレスや、壁と床の接点にある木材のすき間を確かめるように指示することがあります。そこに虫のふんが見えたり、まれに虫そのものが見えたりすることがあります。トコジラミによる刺し傷は、ほかの虫による刺し傷と見分けるのが難しいことがあります。
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トコジラミに刺された場合、医師はどのように治療しますか?
医師は、刺されたことによるかゆみを次の方法で治療します:
コルチコステロイドのクリーム
抗ヒスタミン薬
私はどのようにしてトコジラミを駆除すればよいですか?
害虫駆除業者にたのむのが最善の方法です。業者は次のことをすすめるかもしれません:
いそうな場所に掃除機をかける
服やシーツなどを洗って、乾燥機の設定温度を最高にして乾かす
部屋全体を50度以上に暖める
殺虫剤(虫を殺す化学物質)を使う
トコジラミには、ふつうの殺虫剤(虫よけスプレー)が効かないことがよくあります。
トコジラミに刺されるのを予防するには、どうすればよいですか?
ホテルや人の家にとまるときは、スーツケースやバッグを閉じておき、ゆかの上には置かないようにしましょう。トコジラミは、ゆかに置いてあるバッグに好んで入ります。