糖尿病とうにょうびょう薬物療法やくぶつりょうほう

レビュー/改訂 2021年 5月
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糖尿病とうにょうびょうは、血糖けっとう(ブドウとうたかくなりすぎる病気びょうきで、一生いっしょうつづきます。

糖尿病とうにょうびょうひとはどうしてくすり必要ひつようなのですか?

血糖値けっとうち長期間ちょうきかんたかいままだと、おも糖尿病とうにょうびょう合併症がっぺいしょうになります。食事しょくじ注意ちゅういして定期的ていきてき運動うんどうしても、血糖値けっとうちをコントロールした状態じょうたいたもてない場合ばあいは、くすり必要ひつようがあります。医師いし処方しょほうするくすりは、糖尿病とうにょうびょう種類しゅるい血糖値けっとうちがどれくらいたかいかでことなります。

ときどき糖尿病とうにょうびょうくすり血糖値けっとうちひくくなりすぎることがあります。血糖値けっとうちひく状態じょうたい低血糖ていけっとうといいます

インスリンとはなんですか?

インスリンは、からだでつくられる自然しぜんのホルモンで、血糖値けっとうちげます。インスリンはくすりとして使つかうこともできます。インスリンを使つか必要ひつようがあるひとのほとんどは、注射ちゅうしゃ(ショット)を利用りようします。あたらしい剤形ざいけいのインスリンは吸入器きゅうにゅうき使つかうことができます。

わたしはインスリンを使つか必要ひつようがありますか?

あなたが1型糖尿病がたとうにょうびょうなら、インスリンをおぎな必要ひつようがあります。1型糖尿病がたとうにょうびょう場合ばあいは、からだがインスリンをまったくつくりません。

あなたが2型糖尿病がたとうにょうびょうなら、ほかくすり血糖値けっとうち十分じゅうぶんにコントロールできない場合ばあいでなければ、たぶんインスリンを使つか必要ひつようはありません。

どのような種類しゅるいのインスリンが使つかえますか?

インスリンは、どれくらいはやあらわれて、どれくらいながつづくかで、つぎのようなさまざまなかたがあります:

  • 超速効型ちょうそっこうがたインスリンは5~15ふんはたらはじめ、やく4時間じかんつづきます―べる直前ちょくぜん超速効型ちょうそっこうがたインスリンを注射ちゅうしゃすることもあります。

  • レギュラーインスリンは30~60ぷんはたらはじめ、6~8時間じかんつづきます。

  • 中間型ちゅうかんがたインスリンは1~2時間じかんはたらはじめ、およそ1にちつづきます。

  • 長時間ちょうじかん作用型さようがたインスリン最初さいしょ数時間すうじかんはほとんどあらわれませんが、20~36時間じかん効果こうかつづきます。

1種類しゅるい以上いじょうのインスリンを使つかうことがあるかもしれません。そして、1にちに1かいまたは数回すうかいインスリンを使つかうことがあります。どの種類しゅるいをどれくらいの回数かいすう使つかうかは、つぎのようないくつかのことでことなります:

  • 食事しょくじ活動かつどうわると血糖値けっとうちがどの程度ていど敏感びんかん反応はんのうするか

  • 血糖値けっとうち確認かくにんをどれくらいの回数かいすうならできるか

  • インスリンをどれくらいの回数かいすうなら補充ほじゅうできるか

  • められた食事しょくじ運動うんどうをどれだけまもることができるか

医師いしは、あなたにどの種類しゅるいのインスリンが一番いちばんうかをかんがえます。毎日まいにちおなりょうのインスリンをおぎなひともいます。食事しょくじ運動うんどう血糖値けっとうちわせて、毎日まいにちおぎなうインスリンのりょうえるひともいます。体重たいじゅうえたりったり、運動量うんどうりょうわったり、精神的せいしんてきなストレスがかかったり、病気びょうき感染症かんせんしょうになったりすると、からだがどのようにインスリンを必要ひつようとするかがわることもあります。

インスリンはどのようにしておぎないますか?

ほとんどの場合ばあい、インスリンは皮下ひか注射ちゅうしゃ(ショット)をしてからだみます。インスリン注射ちゅうしゃにはつぎのようなことなる方法ほうほうがあります:

  • インスリン注射器ちゅうしゃき―ビンにはいったインスリンから自分じぶんでインスリンを補充ほじゅうします。

  • インスリンペン(数回分すうかいぶんのインスリンがはいっている機器きき)―ペンにはダイヤルとボタンがついていて、ダイヤルをまわして注射ちゅうしゃするインスリンのりょう調節ちょうせつし、ボタンをしてインスリンを注射ちゅうしゃします。

  • インスリンポンプ―電池でんちうご機器ききで、皮下ひかしたままにしたほそはりからインスリンをポンプでおくみます。

あまりみられないつぎのようなインスリンのおぎなかたもあります:

  • インスリンをむための吸入器きゅうにゅうき

  • 空気くうきちからでインスリンを皮下ひか噴射ふんしゃする機器きき

インスリンはどのような問題もんだいこすことがありますか?

インスリンを使つかいすぎたり、まった時間じかん食事しょくじをしなかったりすると、血糖値けっとうちひくくなりすぎることがあります(低血糖ていけっとう)。

時間じかんつと、からだがインスリンに抵抗ていこうするようになります。つまり、おな効果こうかるために、よりおおくのインスリンが必要ひつようになるということです。

また、自分じぶん注射ちゅうしゃしている場所ばしょに、つぎのような問題もんだいきることがあります:

  • アレルギー反応はんのうたり、いたくなったり、けつくようなかんじがしたり、あかくなったり、かゆくなったり、れたりする

  • 脂肪しぼうのかたまりができて、ボコボコした皮膚ひふになる

  • 皮膚ひふにへこみができる

注射ちゅうしゃする場所ばしょえれば、これらの問題もんだいのほとんどはけられます。

糖尿病とうにょうびょう治療ちりょうにはほかにどのようなくすりがありますか?

インスリンのほかにも、糖尿病とうにょうびょうひと血糖値けっとうち調節ちょうせつするために数種類すうしゅるいくすり使つかわれています。ぐすりもあれば、注射ちゅうしゃするくすりもあります。場合ばあいによっては、いくつかのくすり必要ひつようになったり、こうしたくすりとインスリンをわせて使つかったりする必要ひつようがあります。医師いし血糖値けっとうちひくくなりぎることなくコントロールができるよう、糖尿病とうにょうびょう適切てきせつくすりえらびます。

糖尿病とうにょうびょうくすりは、血糖値けっとうちをコントロールするために、つぎのようないろいろな方法ほうほうはたらきます:

  • 膵臓すいぞう(インスリンをつくる臓器ぞうき腹部ふくぶにあります)を刺激しげきして、からだからもっとインスリンをすようにする

  • 肝臓かんぞうとう血流中けつりゅうちゅうすのをさまたげる

  • べたものにふくまれる糖分とうぶんが、ちょうから血流中けつりゅうちゅうはいるのをさまたげる

糖尿病とうにょうびょうくすり低血糖ていけっとう やその副作用ふくさようこすことがあります。どのような副作用ふくさよう予想よそうされるかは、医師いし相談そうだんしてください。

インスリンやほか糖尿病とうにょうびょうくすり使つかっているときは、血糖値けっとうち何回なんかいもチェックして、つぎのことをしてもらうために医師いし診察しんさつけることが大切たいせつです:

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