緊張型頭痛とはどのような病気ですか?
緊張型頭痛は、頭をベルトでしめつけられているような感じがする、特別な種類の頭痛です。
緊張型頭痛はよくあるもので、危険な症状ではありません。
その痛みはふつう、強くありません。
アセトアミノフェンやイブプロフェンなど、お店で買える痛み止めの薬を飲めば、痛みが軽くなります。
あごの異常や、首の痛み、目の疲れが緊張型頭痛の原因になることがあります。
ストレスも緊張型頭痛を引き起こすことがあります。
緊張型頭痛の原因は何ですか?
緊張型頭痛が起こる原因は、医師にも正確には分かっていませんが、次の場合に起こることがあります:
頭のほかの部分や首に痛みがある
睡眠に問題がある
ストレスが多い
あごに問題がある(顎関節疾患など)
疲れ目―たとえば、コンピュータの画面を長く見ていたことによるもの
緊張型頭痛にはどのような症状がありますか?
次の症状があります:
頭をベルトでしめつけられているような感じがする頭の痛み
軽いか中程度(重くはない)の痛み―ふつうは、痛みのためにふだんの生活を送れなくなることはない
緊張型頭痛は片頭痛とはちがいます。緊張型頭痛の場合は:
光や音、においを感じたときに痛みがひどくなったり、動き回ると痛みがひどくなったりすることがありません。
頭痛のせいで気分が悪くなったり、はいたりしません。
緊張型頭痛は、どのくらいの頻度で起こるかによって、2つの種類に分けられています:
反復性頭痛は1カ月に頭痛が起こる日数が15日未満
慢性(長く続くという意味)頭痛は1カ月に頭痛が起こる日数が15日以上
もしあなたが反復性緊張型頭痛なら、頭痛は次のようなります:
目がさめてから数時間後に始まって、日中の遅い時間になると悪化する
30分から数日間でおさまる
もしあなたが慢性緊張性頭痛なら、頭痛は次のようなります:
ほぼいつも頭痛があって、1日の間によくなったり悪くなったりする
日ごとに悪くなっていく
医師はどのようにして、私が緊張型頭痛かどうかを判断しますか?
医師は、あなたの症状と診察の結果から緊張型頭痛を疑います。
どのようなものが頭痛の原因になるかを、質問します。
医師は、別の健康上の問題が頭痛の原因ではないことを確かめるために、ほかにも頭のMRI検査などの検査をすることがあります。
いくつかの注意すべき徴候がある場合には、頭痛がふつうの緊張型頭痛ではない可能性が考えられます。次の症状や病気がある場合は、すぐに頭痛について医師に相談してください:
目の見え方が変わる、力が入らない、とても眠い、頭が混乱する、体のバランスがとれない、言葉を話すのが難しい
熱が出て、首が固くなって動かせない
思ってもみないときに、突然、とても激しい頭痛がする
こめかみを軽くおしただけ(かみの毛をくしでとかすときなど)て痛みを感じる、食べものをかむときにあごが痛い
がんやエイズなど、免疫の働きが弱くなる病気
ひどくなっていく頭痛
目が赤くなり、明かりの周りに光の輪っかが見える
医師は緊張型頭痛をどのように治療しますか?
医師はあなたに次のように指示するでしょう:
アスピリン、アセトアミノフェン、イブプロフェンなど、痛み止めの薬を飲む
頭と首をマッサージする
リラックスして、ストレスを減らすための活動をする
もしあなたが慢性緊張型頭痛なら、医師は薬を出すことがあります。ときに、片頭痛の薬が緊張性頭痛の治療に役に立つことがあります。