結合組織けつごうそしきの自己免疫疾患じこめんえきしっかんの大おおまかな説明せつめい

免疫系めんえきけいは、体からだを病気びょうきや感染かんせんから守まもるのに役立やくだっています。免疫系めんえきけいはふつう、入はいりこんできた細菌さいきんやウイルス、そしてがん細胞さいぼうを攻撃こうげきします。自己免疫疾患じこめんえきしっかんでは、あなたの免疫めんえきがまちがって自分じぶんの体からだの部分ぶぶんを攻撃こうげきし始はじめます。

結合組織けつごうそしきは臓器ぞうきをつないでいる組織そしきです。1つひとつの臓器ぞうきには結合組織けつごうそしきがあり、なかでも特とくに皮膚ひふ、関節かんせつ、筋肉きんにく、腱けん、靱帯じんたい、血管けっかんにあります。

結合組織けつごうそしきの自己免疫疾患じこめんえきしっかんは、あなたの免疫めんえきが自分じぶんの結合組織けつごうそしきを攻撃こうげきする病気びょうきです。

• 結合組織けつごうそしきの自己免疫疾患じこめんえきしっかんには、全身性ぜんしんせいエリテマトーデス、シェーグレン症候群しょうこうぐん、全身性強皮症ぜんしんせいきょうひしょう、関節かんせつリウマチなど、たくさんの種類しゅるいがあります。

• これらの病気びょうきは、結合組織けつごうそしき以外いがいにも影響えいきょうを与あたえることがよくあります。

症状しょうじょうはどの病気びょうきにかかっているかによって異ことなり、次つぎのようなものがあります：

• 関節かんせつの痛いたみと腫はれ

• ドライアイ

• 皮膚ひふの発疹ほっしん、腫はれ、しこり

• 筋肉痛きんにくつう

• 冷ひえると指ゆびが青白あおじろくなり、チクチクして、しびれる（レイノー症候群しょうこうぐん）

医師いしは、あなたの症状しょうじょうと次つぎの検査けんさから、あなたが結合組織けつごうそしきの自己免疫疾患じこめんえきしっかんではないかと疑うたがいます：

• 血液検査けつえきけんさ

• ときには生検せいけん（組織そしきをひとかけら小ちいさく切きり取とって顕微鏡けんびきょうで調しらべる検査けんさ）

医師いしはこれらの病気びょうきを次つぎの方法ほうほうで治療ちりょうします：

• 免疫めんえきの働はたらきを抑おさえて、自分じぶんの組織そしきを攻撃こうげきしないようにするコルチコステロイドなどの薬くすり

もしコルチコステロイドを多おおい量りょう飲のんでいたり、長ながい間あいだ飲のんでいたりすると、骨粗こつそしょう症しょう（もろい骨ほね）になる可能性かのうせいが高たかくなります。医師いしは、骨ほねを強つよく保たもつために、ビタミンD、カルシウム、薬くすりを飲のむように伝つたえることがあります。